内容紹介
地方分権推進委員会,地方制度調査会をリードした著者が,自らの実践をふまえて1993年以来の分権改革を総括する.分権委員会の調査審議と勧告を拘束していたものは何か,第一次分権改革の成果と残された課題は何か.戦後日本の地方自治制度の構造的特質を国際比較の視点から明らかにし,日本が目指すべき方向性を示唆する.
目次
はじめに——研究と提言
I章 戦後日本の地方制度の特徴点
II章 第一次分権改革の構図
III章 第一次分権改革の成果と限界
IV章 第二次分権改革——二つの流れ
V章 集権分権理論の再構成
おわりに——地方分権改革と政治構造改革