メディアの教育学 「教育」の再定義のために
A5判 336ページ
価格:5,500円 (消費税:500円)
ISBN978-4-13-051308-1(4-13-051308-7) C303
奥付の初版発行年月:2004年06月
価格:5,500円 (消費税:500円)
ISBN978-4-13-051308-1(4-13-051308-7) C303
奥付の初版発行年月:2004年06月
内容紹介
子供との「触れ合い」=直接的接触をめざして脅迫的に反復される数々の教育論.それが不毛に終わるのは,ある不透明な媒質=「メディア」こそが教育を可能にしている基盤だからではないか.アニメ,ケータイから,「教育思想の「ポストモダン」後まで,「現代日本の教育現実と教育言説を異貌の目で描き出す.
目次
I 教育からメディアへ
(インターメッツォ・ニーチェと現代の教養論)
II 「戦後教育学」をこえて:現代教育の風景
1 見失われた公共性をもとめて
2 現代学校の状況と論理:戦後教育学における議論
3 教育学の「ポストモダン」体験:日本の場合
4 教育学の暗き側面?:教育実践の不透明性について
(インターメッツォ・「自由電子」としての教育哲学)
III フーコー/ルーマン/ハーバーマスのはざまで:現代教育学の座標
5 教育学批判の系譜
6 ドイツ教育学の現在:「ポストモダン」のあとに
7 ハーバーマスと教育学
(インターメッツォ・<目的-内容-方法>図式の不毛)
IVメディアから教育へ:現代教育分析の視点
8 教育学における経験・表象・仮想性
9 教育とメディア:日本における議論の状況
10 メディアとしての「国語」:西尾・時枝論争
11 完全に展開された主体の構成主義
12 子どもの美的経験の意味