内容紹介
東京大学総合研究博物館という場で展示の可能性を追求し続ける著者の,思考と活動の記録.活字,新聞紙,鳥——著者の学術標本=「モノ」へのまなざしは無垢にして深い.展示の舞台裏とも言える豊富な実践例とともに,見る/見せることへの意識を問う一書.図版多数.装丁美麗.
目次
第1部 展覧会
●『歴史の文字:記載・活字・活版』
●『東京大学:学問の過去・現在・未来』
●『真贋のはざま:デュシャン(Duchamp)から遺伝子(DNA)まで
●『MICROCOSMOGRAPHIA:マーク・ダイオンの「驚異の部屋」』
●『プロパガンダ1904−45:新聞紙・新聞誌・新聞史』
●国際協働プロジェクト『越境する精神、遊動する事物:グローバル・スーク』
●『東京大学コレクション:写真家上田義彦のマニエリスム博物誌』
●『浮遊的前衛:中華独立美術協会と1930年代広州・上海・東京的現代美術』
●『鳥のビオソフィア:山階コレクションへの誘い』
●『維新とフランス:日仏学術交流の黎明』
第2部 雑纂
●美しき学誌財/●心地良い展示空間を求めて/他12章