内容紹介
歌舞伎は日本のバロックである——というグローバルな視角をひらいた著者による好評の入門書から12年を経て,新しい歌舞伎座に向けて新たに綴った最新版.60年におよぶ研究と現場体験が,豊富な話題と平明な話し言葉によって語られる.新時代を迎える“伝統”を世界に飛翔させる一冊.図版・写真を多数収載.
目次
序章 外から見た歌舞伎——海外公演にみる普遍と特殊
第一章 自在なる演劇空間——劇場と観客
第二章 様式美の綜合芸術——演技と演出
第三章 人間普遍のドラマ——戯曲と作者
終章 世界の中の歌舞伎——演劇の二大系脈のなかで
補章 歌舞伎二十一世紀を行く——「二元の道」の一二年
歌舞伎史略年表