科学技術社会論研究3
科学技術と社会の共生
価格:3,850円 (消費税:350円)
ISBN978-4-472-18303-4(4-472-18303-X) C3040
奥付の初版発行年月:2004年12月
科学技術がかかわる懸案事項が山積している。生活に大きな影響を及ぼす科学技術の操縦法をめぐって、科学技術の専門知が不確実性を伴うという認識を共有した上で、多様な利害関係者が共に生きていくためには何が必要かを考える。小特集ではヒトクローン技術規制問題などをテーマに「専門性とポリティクス」を取り上げる。
目次
[特集 科学技術と社会の共生] 科学技術と現代社会-応用倫理学的視点からの一試論 柴崎文一/なぜ技術者倫理教育にSTSが必要か 杉原桂太/社会批判としてのユニバーサル・デザイン-または福祉社会のための科学技術批判について木原英逸/機能性食品ターミノロジーによるリスク生産 柄本三代子/ドイツにおけるテクノロジー・アセスメントの動向 鈴木智さと/序論:「安全・安心」言説の登場とその背景 神里達博/小特集=専門性とポリティクス/ヒトクローン技術の規制をめぐる政治的言説の分析 日比野愛子・永田素彦/国際捕鯨委員会における不確実性の管理-実証主義から管理志向の科学へ 大久保彩子・石井敦/専門家の主観的判断の妥当性検証と正当化に関するベイズ統計的研究-非専門家による評価の手法 宗像慎太郎・藤垣裕子/リスクコミュニケーションにおける原子力技術専門家の役割 八木絵香・高橋信・北村正晴/ジェンダー概念と科学をめぐるポリティクス-科学技術社会論からのアプローチ 桑原雅子/書 評/神沼克伊・平田光司監修『地震予知と社会』 綾部広則/長谷川公一『環境運動と新しい公共圈-環境社会学のパースペクティブ』 吉岡 斉/島薗進『〈癒す知〉の系譜-科学と宗教のはざま』小松美彦/ボーエン・C・ディーズ『占領軍の科学技術基礎づくり-占領下日本1945-1952』 岡本拓司/学会の活動/投稿規定/執筆要領