大学出版部協会

 

物語の新しい食べ方子どもの本と〈食〉

子どもの本と〈食〉 物語の新しい食べ方

A5判 224ページ 並製
価格:2,970円 (消費税:270円)
ISBN978-4-472-40340-8 C0090
奥付の初版発行年月:2007年01月

内容紹介

ピーターラビット、ぐりとぐら、小公女、秘密の花園……。児童文学は食べ物や食べることを多く描くが、〈食〉はモラル、エコロジー、身体、セクシュアリティ、コミュニケーション、カルチュラル・アイデンティティ、家族などの問題を身近なかたちで表象する。〈食〉という面からおいしく児童文学を読み直し、物語の本質に迫る。


目次

●はじめに
〈食〉と子どもの本のおいしい/危険な関係(川端有子)
●1 絵本と幼年文学を食べる
「お皿洗いを手伝っていただける?――絵本に描かれた〈食〉(浅木尚実)
みんなで食べる楽しいね――幼年文学と〈食〉の関係(佐々木由美子)
【コラム】古風なアパートの優雅な食卓(西村醇子)
●2 古典をもう一度味わう
『砂の妖精』における〈食〉の役割――ファンタジーと現実のはざま(永島憲江)
空腹の少女たち、満腹の子どもたち――『小公女』と『秘密の花園』における〈食〉の意味(川端有子)
ベジタリアンになったドラゴン――ローズマリー・マニングのR・Dの場合(山本麻里耶)
【コラム】卵の味(西村醇子)
【コラム】雑煮、プリン、ホットケーキの正体(川端有子)
●3 児童文学の新しい調理法
魔法使いの食卓と大地に根ざすモモの木――〈食〉から読む〈アースシー〉シリーズ(鈴木宏枝)
コンデンスミルクの魔法の力――M・モーパーゴの物語技法としての〈食〉(内藤貴子)
【コラム】イギリス人と魚(西村醇子)
●おわりに
新たな始まりへ(西村醇子)
もう少し食べたいひとのために――お奨め独断ブックリスト
タイトル索引
人名索引


一般社団法人 大学出版部協会 Phone 03-3511-2091 〒102-0073 東京都千代田区九段北1丁目14番13号 メゾン萬六403号室
このサイトにはどなたでも自由にリンクできます。掲載さ>れている文章・写真・イラストの著作権は、それぞれの著作者にあります。
当協会 スタッフによるもの、上記以外のものの著作権は一般社団法人大学出版部協会にあります 。