ヴィジュアル・クリティシズム 表象と映画=機械の臨界点
中山 昭彦:編
A5判 352ページ 並製
価格:3,850円 (消費税:350円)
ISBN978-4-472-40377-4 C0070
奥付の初版発行年月:2008年11月
価格:3,850円 (消費税:350円)
ISBN978-4-472-40377-4 C0070
奥付の初版発行年月:2008年11月
内容紹介
20世紀はヴィジュアルな表現に席巻された時代だった――。本書は、実写映画からアニメーション、モダン・アートから古典的な絵画や写真までを対象に、視覚表現の具体的な分析と理論的な考察をおこなう論集。20世紀のヴィジュアルな表現について問い、そこから20世紀のさまざまな表現に通じる大きな視点を引き出す。
目次
視覚表現の二〇世紀――序文に代えて
Ⅰ 図像とアニメーションの部屋
ジャポニスムの現在(押野武志)
アニメーション/運動/物語――宮崎駿に注目して(榊祐一)
Ⅱ 映画の部屋
カルメンはどこに行く――戦後日本映画における〈肉体〉の言説と表象(斉藤綾子)
キートン、機械、中国の「工業題材映画」(応雄)
〈非―決定〉の闇――黒沢清『回路』について(川崎公平)
Ⅲ 理論的実践の部屋
存在と表象――メルロ=ポンティによる芸術論の周縁(飛嶋隆信)
滅多にない花のように――「アウシュヴィッツ以後」におけるクラカウアー『映画の理論』の救済(藤井仁子)
世界の断面――ゴダール・消失・回帰(佐藤淳二)
間のイマージュ――バルト・小津・ドゥルーズ(中山昭彦)
天使のように舞い降りる――あとがきへの夢