リーディングス 日本の高等教育3
大学生 キャンパスの生態史
価格:4,950円 (消費税:450円)
ISBN978-4-472-40412-2 C3337
奥付の初版発行年月:2010年10月
大学生には教育制度における学生層と社会的な青年・若者層との二つの面がある。本巻ではこの軸と、個別の大学生の心理的な面と集団的な特性を結ぶ軸との二つの軸から、戦後の青年文化・消費文化の中で揺れ動く大学生の立ち位置や、学生生活・学生文化、政治・思想・社会運動の側面、学生生活への不適応の問題を考察する。
目次
「リーディングス 日本の高等教育」刊行にあたって
凡 例
総 説 大学生はどう論じられてきたか
第1部 模索する学生
解 説 青年文化の変容と揺れ動くアイデンティティ
1 学生と思想 (大学新聞連盟)
2 大学生激増 (村松 喬)
3 新人類世代文化-差異化ゲームかシェルターか (岩間 夏樹)
4 変貌する学生 (岩見 和彦)
第2部 生活する学生
解 説 キャンパスライフとカレッジ・インパクト
1 現代学生の諸側面 (土橋 信男)
2 学生生活の充実度 (日本私立大学連盟学生部会)
3 京都大学卒業生と読書 (山口 健二)
第3部 活動する学生
解 説 大学生の政治・思想・社会運動
1 活動家学生-その運動への参加動機 (高橋 徹・大学問題研究会)
2 学園闘争の統計的研究と学生集団の事例研究-社会主義運動仮説と新しい社会運動仮説を対象として (大野 道夫)
3 政治世代と抗議活動 (栗田 宣義)
第4部 苦悩する学生
解 説 学生生活への不適応とその対応
1 学生補導厚生活動状況 (民主教育協会近畿支部大学制度研究会)
2 自殺の谷間より (山下 肇)
3 留年 (岨中 達)
4 大学生にとっての不登校 (田中 健夫)
第5部 多様化する学生
解 説 学生像の変容
1 学生たち (松井 真知子)
2 生涯学習に対する社会人のニーズ (安井 美鈴)
3 学生生活の実態 (私立大学通信教育協会)
4 帰国留学生の追跡調査 (岩男 寿美子・萩原 滋)