馬耕教師の旅 「耕す」ことの近代
香月 洋一郎：著
A5判 288ページ 並製
価格：3,520円 (消費税：320円)
ISBN978-4-588-32703-2 C0039
奥付の初版発行年月：2011年04月 ／ 発売日：2011年04月中旬
価格：3,520円 (消費税：320円)
ISBN978-4-588-32703-2 C0039
奥付の初版発行年月：2011年04月 ／ 発売日：2011年04月中旬
内容紹介
江戸時代からふつうに行われていた感があるが，馬を使った耕起が日本の穀倉地帯に広まったのは，たかだかこの百年ほどのことにすぎない．この技術を指導した人たちを馬耕教師と呼ぶ．昭和初期には各地で馬耕の講習会や競技会が開かれるほど，日本中が明日の農業に希望を持ち，新しい技術を身につけようとするエネルギーにあふれていた．耕耘機の登場とともに，またたくまに人々の記憶から消えていった歴史を振り返る．初公開の図版100点超．
著者プロフィール
香月 洋一郎（カツキ ヨウイチロウ）
1949年福岡県生まれ．民俗学．一橋大学社会学部卒業．日本観光文化研究所所員，神奈川大学経済学部助教授を経て，1995年から2009年まで同教授．『景観のなかの暮らし』『山に棲む』『記憶すること・記録すること』『海士のむらの夏』など著書多数．
目次
I 冬の佐渡から
II 佐渡から九州へ
III 馬耕教師の旅
IV 野帖から―棃の普及を切り口として
資料
関連書
宮本常一『私の日本地図』（未來社），『宮本常一とあるいた昭和の日本』（農文協）