Keio UP選書
「スポーツ医学」のすすめⅠ Basic
価格:1,650円 (消費税:150円)
ISBN978-4-7664-0659-7(4-7664-0659-1) C0377
奥付の初版発行年月:1997年01月 / 発売日:1997年01月上旬
基礎編。現代文明の豊かさによってもたらされる、あらゆる成人病(生活慣習病)の源“シンドロームX”を予防・克服するための知識を紹介。ミドルエイジのための「健康」のすすめ。
山崎 元 やまざき はじめ
(本書執筆=プロローグ、1章、エピローグ)
1943年、東京都生まれ。
慶應義塾大学スポーツ医学研究センター所長・教授、医学博士。
著書に『一般医家のためのスポーツ可否・許可基準ガイドブック』南江堂・1995年、『慢性疾患と運動−QOL向上の具体策』(共著)文光堂・1994年 など。
大西祥平 おおにし しょうへい(本書執筆=2章)
1952年、兵庫県生まれ。
慶應義塾大学スポーツ医学研究センター専任講師、医学博士。
著書に『メディカルコンディショニングガイド』診断と治療社・1994年、『慢性疾患と運動』(共著)など。
勝川史憲 かつかわ ふみのり(本書執筆=3章、4章)
1958年、東京都生まれ。
慶應義塾大学スポーツ医学研究センター助手。
著書に『運動とエネルギーの科学』(共著)杏林書院・1996年、『慢性疾患と運動』(共著)など。
辻 秀一 つじ しゅういち(本書執筆=5章)
1961年、東京都生まれ。
東海大学病態診断学研究員。
北里研究所病院スポーツクリニック担当。
著書に『健康獲得大作戦』同文書院・1996年、『慢性疾患と運動』(共著)など。
目次
プロローグ 福沢諭吉とスポーツ医学
独立自尊の実践
小泉信三の「三つの宝」
北里柴三郎と慶應医学
1章 健康とは何だろう−スポーツ医学の使命
1 変わりゆくスポーツ医学の役割
2 予防医学としてのスポーツ医学
3 「社会的に健康」であるために
4 運動不足病とは?
5 フィットネスレベルと健康
6 「歳をとる」ということ
からだの衰え
神経の衰え
7 現在も運動をしていますか?
2章 からだの仕組みとその役割
1 日本人とアメリカ人
2 スポーツと健康とのつながり
3 エネルギーと私たちのからだ
エネルギーとは…?
エネルギー源は三大栄養素
エアロビクスに大切な心臓と肺
歳をとっても筋力は必要
4 最大酸素摂取量とAT
3章 ライフスタイルと成人病
1 何のためのスポーツか?
高齢者社会と新しい健康観
新しい医療モデル
ライフスタイルのなかのスポーツ
2 高血圧、糖尿病、そして高脂血症
コントロール可能な危険因子とは?
高血圧症
糖尿病
高脂血症
3 ライフスタイルと調節因子
タバコの害について
アルコールは脂肪と考えよう
A型行動パターン
ストレスとスポーツ
4章 肥満・シンドロームXとライフスタイルの改善
1 減量を考える
標準体重の幻想
からだの中身(体組成)を知る
過剰な体脂肪を減らす
ヨーヨー現象とは
隠れ肥満
体重変化の少ない運動効果の実例
≪体験談≫「私はどうしたか」
「減量はやる気次第」
2 内臓脂肪型肥満とは?
洋ナシとリンゴの肥満体型
内臓脂肪とは?
内臓脂肪を減らす
3 インスリン抵抗性症候群(シンドロームX)とは?
新しい症候群
インスリン抵抗性とライフスタイル
人類の歴史と倹約遺伝子
栄養不足(節約)の表現型
4 ふたたび、何のためのスポーツか?
5章 更年期女性を救う
1 更年期障害とは
更年期はすべての女性に訪れる
更年期にみる症状
運動こそ救世主となる
運動をするにあたって
2 しのびよる骨粗鬆症−サイレント病
骨粗鬆症は恐くない!
骨粗鬆症はなぜ更年期女性の問題なのか?
早期発見が大切
骨粗鬆症対策にも運動を
骨粗鬆症の対策、実は成長期に!?
エピローグ 成人病から生活習慣病へ