ミュージアム・パワー
価格:2,750円 (消費税:250円)
ISBN978-4-7664-1306-9(4-7664-1306-7) C3070
奥付の初版発行年月:2006年11月 / 発売日:2006年11月上旬
21世紀、美術館は生き残る!
かながわ学術研究交流財団(K-FACE)の21世紀ミュージアム・サミット
で行われた“21世紀の美術館の展望と新たな挑戦”をめぐる討論の記録。
<事例が報告されている美術館>
クリーヴランド美術館 アムステルダム国立博物館 シカゴ美術館
ヴィクトリア・アンド・アルバート美術館 ポンピドゥー・センター国立近代美術館
サンフランシスコ近代美術館 ストックホルム国立近代美術館
国立西洋美術館 金沢21世紀美術館
ミュージアム・サミット参加者一覧
【第1回 総監修・議長】
高階秀爾(Shuji Takashina)
西洋美術振興財団理事長・大原美術館長(元国立西洋美術館長)、第2回ミュージアム・サミットでは名誉監修者を務める。
1953年、東京大学教養学部教養学科卒業。東京大学大学院在学中1954年から1959年、フランス政府招聘給費留学生として渡仏、パリ大学附属美術研究所およびルーヴル学院で西洋近代美術史を専攻。1959年、国立西洋美術館勤務。1971年、東京大学文学部助教授。1979年、同教授。1992年、国立西洋美術館長。2000年、同退官。2002年、大原美術館館長。1992年、東京大学名誉教授。1997年、パリ第一大学名誉博士。
1971年、芸術選奨文部大臣賞、1972年、翻訳文化賞、1981年、フランス芸術文芸シュヴァリエ勲章、1989年、フランス芸術文芸オフィシエ勲章、1996年、フランス芸術文芸コマンドール勲章、2000年、紫綬褒章、2001年、フランス・レジオン・ドヌール・シュヴァリエ勲章、2002年、日本芸術院賞・恩賜賞、2003年、イタリア・グランデ・ウフィチャーレ勲章など受賞。主著に、『名画を見る眼』正続(岩波新書)、『ルネッサンスの光と闇』(中公文庫)、『日本近代美術史論』(講談社学術文庫)、『近代絵画史——ゴヤからモンドリアンまで』上下(中公新書)、『ルネサンス夜話』(平凡社)、『20世紀美術』(ちくま文庫)、『フランス絵画史』(講談社学術文庫)、『芸術のパトロンたち』(岩波書店)、『西洋の眼、日本の眼』(青土社)、『バロックの光と闇』(小学館)ほか多数。
【第2回 総監修・議長】
蓑 豊(Yutaka Mino)
金沢市助役。金沢21世紀美術館長・大阪市立美術館長。
1965年、慶應義塾大学文学部卒業。1969年から1971年、カナダ・ロイヤルオンタリオ博物館(トロント市)東洋部学芸員。1976年から、ハーヴァード大学大学院美術史学部博士課程修了、翌年同大学文学博士号取得。1976年から1977年、カナダ・モントリオール美術館東洋部長。1977年から1984年、米国・インディアナポリス美術館東洋部長。1985年から1994年、シカゴ美術館に勤務し、中国・日本美術部長、東洋部長。1995年、帰国後は大阪市立美術館長、全国美術館会議会長などを歴任。2004年4月から「金沢21世紀美術館」館長に就任。同時に金沢市文化顧問を務め、2005年4月から金沢市助役に。また慶應義塾大学大学院文学研究科美学美術史学専攻に開設された「アート・マネジメント分野」の特別招聘講師を務める。
【ミュージアム・サミット企画委員長】
福原義春(Yoshiharu Fukuhara)
財団法人かながわ学術研究交流財団理事長。株式会社資生堂名誉会長。東京都写真美術館長。
慶應義塾大学経済学部卒業。資生堂の社長・会長を歴任し、2001年6月から名誉会長。東京都写真美術館長、企業メセナ協議会会長兼理事長など公職多数。著書に『猫と小石とディアギレフ』(集英社)、『部下がついてくる人——体験で語るリーダーシップ』(日本経済新聞社)、『文化資本の経営』(ダイヤモンド社)、『メセナの動きメセナの心』(求龍堂)、『会社人間、社会に生きる』(中公新書)、『文化政策入門』(共著、丸善)ほか多数。
【第1回基調講演者】(アルファベット順・肩書きは当時のもの)
フランソワーズ・カシャン(Fran
目次
ミュージアム・サミットの意義 福原義春
はじめに 高階秀爾/蓑 豊
I ミュージアムは生き残れるか
1 二十一世紀のミュージアムの理念
マーク・ジョーンズ(ヴィクトリア・アンド・アルバート美術館長)
2 文化の継承者としてのミュージアム
フランソワーズ・カシャン(前フランス美術館総局長)
3 ミュージアムの公益性と責任
ジェームズ・クノー(コートールド美術l研究所教授・館長、シカゴ美術館長)
4 地域における市民と美術館
キャサリーン・リー・リード(クリーヴランド美術館長)
Ⅱ ミュージアムの「これから」
1 学芸員に何が求められるか
アルフレッド・パックマン(ポンピドゥー・センター国立近代美術館長)
2 生活のなかの美術館
ニール・ベネズラ(サンフランシスコ近代美術館長)
3 ミュージアムとマーケット
ロナルド・デ・レーウ(アムステルダム国立博物館長)
III ケーススタディ
1 ストックフォルム国立近代美術館 ラース・ニッティヴ(同美術館長)
2 金沢21世紀美術館 蓑 豊(同美術館長)
3 越後妻有アートトリエンナーレ、ベネッセアートサイト直島
福武總一郎(ベネッセコーポレーション代表取締役会長)
あとがきにかえて
ミュージアム・サミット開催概要
海外講師・討議者の所属美術館・施設等関連ウェブサイト一覧
ミュージアム・サミット参加者一覧