日韓共同研究叢書20
東アジアの中の日韓交流
B7 298ページ 上製
価格:4,180円 (消費税:380円)
ISBN978-4-7664-1343-4 C3336
奥付の初版発行年月:2007年03月 / 発売日:2007年03月上旬
価格:4,180円 (消費税:380円)
ISBN978-4-7664-1343-4 C3336
奥付の初版発行年月:2007年03月 / 発売日:2007年03月上旬
内容紹介
日韓交流が東アジア・ネットワーク形成に果たした役割を、文化・産業・経済・政治の諸分野から検討し、今後のあるべき姿を探る。
崔 章 集(CHOI JANG-JIP)
高麗大学校政治外交学科教授。
1943年生まれ。高麗大学校政治外交学科卒。
政治学博士(シカゴ大学)。
専門は、比較政治、民主主義、政党。
大統領諮問政策企画委員会委員長、高麗大学校亜細亜問題研究所所長(現)などを務める。1983年より現職。
主著に、『民主化以後の民主主義(改訂版)』(Humanitas、ソウル、2005年)、『民主主義の民主化』(Humanitas、ソウル、2006年)他
白石 さや(SHIRAISHI SAYA)
東京大学大学院教育学研究科教授。
1948年生まれ。国際基督教大学教養学部社会科学科卒。
哲学(文化人類学・アジア研究)博士(コーネル大学)。
専門は、教育人類学、アジア研究。
コーネル大学客員助教授、京都文教大学人間学部教授などを経て、2002年より現職。
主著にYoung Heroes : The Indonesian Family in Politics(Cornell University Southeast Asia Program Publications, 1997)、”Japan’s Soft Power: Doraemon Goes Overseas,” Network Power: Japan and Asia (Cornell University Press, 1997),『想像の共同体—ナショナリズムの起源と流行(増補版)』(共訳、NTT出版、1997年)他。
金 成 国(KIM SUNG-KUK)
釜山大学校社会学科教授。
1947年生まれ。ソウル大学校社会学科卒。
社会学博士(インディアナ州立大学)。
専門は、社会理論、市民/情報社会。
インディアナ州立大学社会調査研究所研究員など経て、1983年より現職。
主著に、『韓国の少数者−実態と展望』(編著、ハンウル、2004年)、『21世紀韓国社会の構造的変動』(共著、民音社、2005年)。
権 赫 泰(KWON HEOK-TAE)
聖公会大学校日本学科副教授。
1959年生まれ。高麗大学校史学科卒。
経済学博士(一橋大学)。
専門は、経済学(歴史学)。
山口大学経済学部助教授、聖公会大学校日本学科助教授などを経て、2004年より現職。
主著に、『アジアの市民社会(2)』(共著、アルケ、2005年)、『反日と東アジア』(共著、ソミョン出版、2006年)。
元 智 妍(WON JI-YEON)
全南大学校国際学部助教授。
1966年生まれ。ソウル大学校東洋史学科卒。
社会学博士(一橋大学)。
専門は、日本社会史。
ソウル大学校国際地域院研究員、麗水大学校国際学部助教授、麗水大学校・全南大学校統合により、2006年より現職。
主著に、『日本の理解』(太学社、2002年)、『我々のなかの普遍性−学問主体化のための模索』(共著、ハヌル、2006年)他。
江夏 由樹(ENATSU YOSHIKI)
一橋大学大学院経済学研究科教授。
1951年生まれ。東北大学文学部卒。
歴史学博士(ミシガン大学)。
専門は、中国近代史。
一橋大学経済学部専任講師、同助教授などを経て、1992年より現職。
主著にBanner Legacy: The Rise of the Fengtian Local Elite at the End of the Qing, Center for Chinese Studies, the University of Michigan, 2004. 「土地利権をめぐる中国・日本の官民関係」『アジア経済』38−1(1997年)他。
古田 和子(FURUTA KAZUKO)
慶應義塾大学経済学部教授。
1952年生まれ。東京大学教養学部卒。
Ph.D.(歴史学、プリンストン大学)。
専門は、近代東アジア経済史。
東京大学教養学部助手、東洋英和女学院大学助教授を経て、1997年より現職。
主著に『上海ネットワークと近代東アジア』(東京大学出版会、2000年)、『岩波講座世界歴史23:アジアとヨーロッパ1900年代−20年代』(共著、岩波書店、1999年)、Japan, China, and the Growth of the Asian International Economy, 1850-1949(Oxford University Press, 共著、2005年)他。
飯島 渉(IIJIMA WATARU)
青山学院大学文学部教授。
1960年生まれ。東京学芸大学教育学部卒。
文学博士(東京大学)。
専門は、近代東アジア社会史。
大阪市立大学助手、横浜国立大学助教授、同教授などを経て、2004年より現職。
主著に『マラリアと帝国−植民地医学・帝国医療と東アジアの広域秩序』(東京大学出版会、2005年)、『ペストと近代中国−衛生の「制度化」と社会変容』(研文出版、2000年)他。
濱下 武志(HAMASHITA TAKESHI)
龍谷大学国際文化学部教授。
1943年生まれ。東京大学文学部東洋史学科卒。
文学修士(東京大学)。
専門は、東アジア地域史、中国近現代史、華僑史。
一橋大学経済学部講師・助教授、東京大学東洋文化研究所助教授・教授、京都大学東南アジア研究センター教授などを経て、2006年より現職。
主著に『沖縄入門−アジアをつなぐ海域構想』(筑摩書房、2000年)、『海と資本主義』(共著、東洋経済新報社、2003年)他。
目次
第一部 東アジアの重なり合う意味空間
第一章 「東アジアの平和共同体」
——冷戦後期における日韓関係の「重なり合う意味空間」 (崔 章 集)
第二章 東アジア大衆文化ネットワークと日韓文化交流 (白石 さや)
第三章 日韓文化交流と東アジア文化ネットワークの構築 (金 成 国)
第二部 日韓文化交流にみる自他認識
第四章 韓国の大衆文化に現れた日本人・日本——韓国の商業映画を中心に (権 赫 泰)
第五章 対日認識のずれ——情報交流を中心に (元 智 妍)
第三部 東アジアの歴史的パースペクティブ
第六章 一九一〇—一九二〇年代の中国東北部(旧満州)における水田開発
——水稲文化の展開から見た日本・朝鮮・中国の関係 (江夏 由樹)
第七章 二〇世紀初頭における大阪雑貨品輸出と韓国 (古田 和子)
第八章 医療・衛生事業の制度化と近代化——「植民地近代性」への試論 (飯島 渉)
第九章 グローバリゼーションの中の東アジア地政文化
——東アジア海域文化研究の課題 (濱下 武志)