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D.H.ロレンスとアメリカ/帝国

D.H.ロレンスとアメリカ/帝国

B7 320ページ 上製
価格:2,750円 (消費税:250円)
ISBN978-4-7664-1457-8 C0098
奥付の初版発行年月:2008年03月 / 発売日:2008年03月上旬

内容紹介

ロレンスとアメリカの関係を分析。
▼英文・米文・仏文をリードする論者が集まり、「ロレンスとアメリカ」に焦点を当て編纂された論集。思想的にも実生活でも終生旅人であったロレンスを9.11以降のアメリカやネグリの〈帝国〉を視野に入れて論じるなど、第一級のレベルの論集。


立石弘道(たていし ひろみち)
1941年生まれ。現在、日本大学芸術学部教授。イギリス文学専攻。主要著書・論文に『D・H・ロレンス「狐」とテクスト』『D・H・ロレンスと新理論』(共編著、国書刊行会)『現代イギリス文学と同性愛』(共編著)20世紀英文学研究会編(金星堂)、D.H.Lawrence: Literature, History, Culture(英文、501頁)共編著 ed. by Michael Bell, Keith Cushman, Takeo Iida, and Hiro Tateishi(国書刊行会)などがある 。

大田信良(おおた のぶよし)
1961年生まれ。現在、東京学芸大学教育学部准教授。英文学専攻。主要著書・論文に『愛と戦いのイギリス文化史1900-1950』(共著、慶應義塾大学出版会)、""""Our Commitments to China': Migration and the Geopolitical Unconsious of The Waves."""" Locating Woolf: The Politics of Space and Place. Ed. Anna Snaith and Michael H. Whitworth. London: Palgrave Macmillan, 2007. 167-81.などがある。

巽孝之(たつみ たかゆき)
1955年生まれ。現在、慶應義塾大学文学部教授。アメリカ文学専攻。主要著書・論文に『ニュー・アメリカニズム』『リンカーンの世紀』(青土社)、『アメリカ文学史』(慶應義塾大学出版会)、Full Metal Apache(Duke UP)、『人造美女は可能か?』(共編著、慶應義塾大学出版会)、John Steinbeck's Global Dimensions(共著、Scarecrow)などがある 。

宇野邦一(うの くにいち)
1948年生まれ。現在、立教大学現代心理学部教授。フランス文学思想、映像身体論専攻。主要著書・論文に『アルトー 思考と身体』(白水社)、『他者論序説』(書肆山田)、『ドゥルーズ 流動の哲学』(講談社)、『反歴史論』(せりか書房)、『破局と渦の考察』(岩波書店)、『〈単なる生〉の哲学』(平凡社)などがある 。

木下誠(きのした まこと)
1968年生まれ。現在、東京成徳大学人文学部准教授。英文学専攻。主要著書・論文に『D・H・ロレンスと新理論』(共著、国書刊行会)、『運動+(反)成長——身体医文化論II』『愛と戦いのイギリス文化史1900-1950』(共著、慶應義塾大学出版会)などがある 。

霜鳥慶邦(しもとり よしくに)
1976年生まれ。現在、福島大学人間発達文化学類准教授。英文学専攻。主要著書・論文に'The Evil Flood Welling UP from the Core of Asia: St. Mawr and Anxiety of Empire', Studies in the English Literature 45(2004)、「ベデカー時代の世界を旅するには——20世紀前半地中海世界の旅戦略」(『英語青年』第153巻第8号、2007年)、「女神になったマリンチェ——『羽鱗の蛇』とアステカの記憶」(『英文学研究』第84巻、2007年)などがある 。

新井英永(あらい ひでなが)
1962年生まれ。現在、大阪府立大学人間社会学部准教授。英文学専攻。主要著書・論文に『D・H・ロレンスと批評理論』(国書刊行会、近刊予定)""""The Mediator Split: The System of Oppositions in The Marriage of Heaven and Hell (Enlighted Groves: Essays in Honour of Professor Zenzo Suzuki, ed. Eiichi Hara, Hiroshi Ozawa, Peter Robinson; Shohakusha, 1996 ) などがある 。

富山太佳夫(とみやま たかお)
1947年生まれ。現在、青山学院大学人文学部教授。19世紀英国小説専攻。主要著書・論文に『シャーロック・ホームズの世紀末』(青土社)、『ポパイの影に』(みすず書房)、『文化と精読』(名古屋大学出版会)、『笑う大英帝国』(岩波書店)などがある 。

目次

第Ⅰ章 総論
   これまでのロレンスとアメリカ/帝国——紀行文を中心として     立石弘道

第Ⅱ章 ロレンスとアメリカ/帝国
   帝国の(再)編制とロレンス     大田信良
   ジャズ・エイジの帝国
     ——ロレンスの『古典アメリカ文学研究』を中心に     巽 孝之
   アポカリプスとアメリカ     宇野邦一

第Ⅲ章 ポスト・コロニアルの『セント・モア』論
   『セント・モア』の帝国と英米関係     木下 誠
   『セント・モア』の植民地幻想     霜鳥慶邦
   消え行く媒体としての「アジアの中心」
      ——『セント・モア』とネイティヴィスト・モダニズム     新井英永

第Ⅳ章 帝国を表象する手法
   裏返しの技法
      ——小説の伝説も、帝国も     富山太佳夫


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