占領下日本の学校図書館改革 アメリカの学校図書館の受容
価格:5,720円 (消費税:520円)
ISBN978-4-7664-1606-0 C3000
奥付の初版発行年月:2009年03月 / 発売日:2009年03月上旬
学校図書館の現状とそこに寄せられる期待。その理想と現実のギャップは、どこに要因があるのか。日本の学校図書館が制度化をみた戦後初期の学校図書館改革期を振り返り、その理念形成の経緯と経過、内容を分析する。
<受賞>
第38回(2009/平成21年度)日本図書館情報学会賞を受賞しました。
中村百合子(なかむら・ゆりこ)
同志社大学社会学部教育文化学科専任講師。博士(教育学)(東京大学)。
1997年東京学芸大学大学院教育学研究科修了、1999年University of Hawaii at M
目次
序文 根本 彰(東京大学大学院教育学研究科教授)
序章
第1章 学校図書館改革の基盤形成:1945-47
第1節 副教材の自由化と図書館の設置義務化
第2節 新教科課程の成立
第3節 学校現場における読書施設を求める動き
まとめ
第2章 学校図書館改革の具体的着手:1947
第1節 学校図書館コンサルタントの招聘
第2節 グラハムによる学校図書館改革の具体的着手
第3節 新教科課程の実施と図書館建設の広まり
まとめ
第3章 「学校図書館(室)運営の手引」編修委員会の設置とその活動:1947-48
第1節 「学校図書館(室)運営の手引」編修委員会の設置
第2節 アメリカ人担当官のもとでの編集作業
第3節 1940年代のアメリカの学校図書館
第4節 アメリカからもたらされた図書
まとめ
第4章 『学校図書館の手引』の構成と記述:アメリカと日本の影響要因に注目して
第1節 目次(案)の変遷
第2節 各章の記述内容
まとめ
第5章 学校図書館協議会の設置とその活動:1948-49
第1節 学校図書館協議会の設置
第2節 学校図書館協議会の活動
まとめ
第6章 学校図書館基準の策定:アメリカと日本の影響要因に注目して
第1節 学校図書館基準の策定の経過
第2節 アメリカからもたらされた資料
第3節 各基準条項の成立の経緯とその内容
まとめ
終章
補論 日本の学校図書館論の形成の一断面
滑川道夫の読書指導論の形成:戦前から戦後へ
はじめに
1. 研究の課題
2. 戦前・戦中:図書の選択的提供を中心とした読書指導実践
3. 戦後初期:読書指導論の具体化
まとめ
注釈
別表
あとがき
索引