実証分析の中心である回帰分析を軸に最短での理解を目指すテキスト。
▼社会事象の分析ツールや経済理論モデルの基礎として重要な統計学を、最短距離で使えるようになるための中級教科書。
▼基本概念を要領よくまとめ、きめ細かな例題を繰り返しながら、実証分析の中心である回帰分析を最短で理解できるようになることを目指している。多くの教科書では最後に置かれることの多い回帰分析を、必要最小限の基礎を積み重ねた上でまず学び、その後、そこまでに扱わなかった重要項目を加えて学んでいく構成になっている。
▼新聞記事からの引用を例題に使いながら、ある概念が、どんな事象のどんなデータを得るために必要なのかを丁寧に段階を踏んで解説する。
▼各章附録では、Excelを例に、表計算ソフトの使い方も概説。また、巻末には、練習問題の懇切丁寧な解説付き。
▶社会におけるデータ分析の重要性の増加を考慮し、貧困率やポートフォリオなどの項目の追加、エクセルに関する解説の対象の拡張、練習問題の更新などを行った第2版が2015年4月に刊行されました。
秋山裕(あきやま ゆたか)
慶應義塾大学経済学部准教授。
1985年3月慶應義塾大学経済学部卒業、1987年4月慶應義塾大学経済学部助手、1994年3月慶應義塾大学大学院博士課程単位取得退学、1994年4月慶應義塾大学経済学部専任講師、1996年4月慶應義塾大学経済学部助教授、2007年4月より現職。
専攻は、経済発展論、計量経済学。
主な著書に、『経済発展論入門』(東洋経済新報社)、『「輸出入関数」計量経済分析シリーズ第2巻 応用計量経済学I』(共著、多賀出版)、『Rによる計量経済学』(オーム社) など。
目次
はじめに
第1章 データを記述する数値的尺度
第2章 データを記述する図
第3章 度数分布表から計算する数値的尺度
第4章 確率
第5章 確率変数と確率分布
第6章 確率変数の関数と規準化
第7章 正規分布
第8章 中心極限定理
第9章 信頼区間の推定
第10章 仮説検定
第11章 相関分析
第12章 回帰分析の基礎
第13章 回帰式の説明力
第14章 回帰分析と仮説検定
第15章 様々な平均
第16章 所得不平等度の分析
第17章 二項分布
第18章 二項分布の推定と検定
第19章 様々な分布
第20章 パラメータの推定
付表 各分布の確率表
標準正規分布/(スチューデントの)t分布/カイ2乗分布
各章末練習問題の解答と解説
参考文献
索引