江戸っ子菓子屋のおつまみ噺
価格:3,080円 (消費税:280円)
ISBN978-4-7664-1632-9 C0021
奥付の初版発行年月:2009年05月 / 発売日:2009年05月上旬
和菓子の老舗の歴史から読み解く文化史。
▼安政4年創業の和菓子舗・榮太樓の150年の歴史を商業史、生活文化史の視点から、様々なエピソードを中心に綴る「お菓子の文化史」。
▼幕末〜明治・大正・昭和の時代背景と商人の生き方、商家の年中行事、本拠地日本橋への思いなどが「粋」でウンチクに富んだ筆致で描かれる。
本書は、日本図書館協会選定図書です。
榮太樓總本鋪のウェブサイトはこちらをご覧ください。
細田安兵衛(ほそだ・やすべえ)
六世細田安兵衛。株式会社榮太樓総本鋪相談役、茶道宗
目次
榮太樓の物語から日本橋の今を見る 荒俣 宏
はじめに
Ⅰ 創業者の才覚
一 「樓」の字事件
二 榮太樓初代と金鍔
三 玉章画「千羽鶴」屏風事件
四 栄太郎が生れた「家」
五 暁斎画「枯木寒鴉図」との縁
六 菓子の新作
七 ロンドン万国博出品と「榮太樓工場の図」
八 金座・後藤家の没落と栄太郎——赤玉石と応挙の絵
九 菓子税と和菓子商
Ⅱ 明治、大正、昭和の激動期を歩む
一 祖父、四世細田安兵衛(榮太樓二代目)
二 息子からみた父像
三 関東大震災
四 写真と図に見る店および工場
五 常時販売商品
六 「のれん分け」
Ⅲ 菓子屋の商いと生活
一 商いの仕方
二 活字を使った宣伝広告
三 配達・配送(発送)の記録
四 榮太樓初代の妻すずの話
五 「商店小僧の三食調べ」
六 就業実態と作業内容
七 元服式
Ⅳ 太平洋戦争と菓子業の苦難
一 戦時統制の中で
二 四世細田安兵衛の戦中日記
Ⅴ 復興、そして新時代への対応
一 再建への苦闘
二 新技術の導入
三 営業活動のあり方
四 栄太楼ビルの竣工
Ⅵ 看板の継承
一 商標の由来
二 看板の大切さ
三 人気番付表
四 榮太樓が登場する文芸芸能作品
五 菓子職人の伝統技
六 榮太樓の正月行事
七 細田家の宗教行事
Ⅶ 日本橋の私
一 日枝神社の氏子として
二 日本橋の誇り
三 日本橋ルネサンス
Ⅷ 和菓子がとりもつコミュニケーション
一 和菓子の組合
二 和菓子の日と嘉祥の儀
三 三五会、東都のれん会、松栄会
四 宗