現代語訳 文明論之概略
四六判 600ページ 上製
価格:3,850円 (消費税:350円)
ISBN978-4-7664-1744-9
奥付の初版発行年月:2010年09月 / 発売日:2010年09月中旬
価格:3,850円 (消費税:350円)
ISBN978-4-7664-1744-9
奥付の初版発行年月:2010年09月 / 発売日:2010年09月中旬
内容紹介
正確な現代語訳で読む、近代日本最高の名著。
▼福澤諭吉『文明論之概略』(明治8年)は、近代日本の名著のひとつに数えられている一方で、大冊であり、また文章が現代人にはなじみにくく、これまで広い読者には恵まれてこなかった。本書は、福澤諭吉研究の第一人者が正確に現代語訳した、『口訳評注 文明論之概略—今も鳴る明治先覚者の警鐘—』(弊社刊、1970年)を改題し、さらに読みやすくするための再編集を行った。日本で唯一の現代語訳版『文明論之概略』である。
▼現代人には分かりづらい表現は文章を補って訳し、歴史的人名や理解が難しい事項には詳細な注を付したのに加え、各章の冒頭には、訳者の手になる各章の「要旨」を載せた。
▼訳者による詳細な解説のほかに、監修者による1970年代以降の福澤研究の進展も視野に入れた解題を掲載した。
【訳・注】
伊藤正雄(いとう まさお)
甲南大学名誉教授。故人(1978年没)。
1902年生まれ。神宮皇學館教授、甲南大学教授、神戸女子大学教授を歴任。
【監修】
安西敏三(あんざい としみつ)
甲南大学法学部教授、法学博士。
1948年生まれ。慶應義塾大学大学院法学研究科単位取得退学。
目次
はしがき
凡例
緒 言
第一章 議論の本位を定むること
第二章 西洋の文明を目的とする事
第三章 文明の本旨を論ず
第四章 一国人民の智徳を論ず
第五章 前論の続き
第六章 智徳の弁
第七章 智徳の行わるべき時代と場所とを論ず
第八章 西洋文明の由来
第九章 日本文明の由来
第一〇章 自国の独立を論ず
要旨・評説
注
解説
解題(安西敏三)
索引