抗加齢医学入門 第2版
価格:4,400円 (消費税:400円)
ISBN978-4-7664-1840-8 C3047
奥付の初版発行年月:2011年05月 / 発売日:2011年05月中旬
抗加齢医学では、老化の機構を追及し、あらゆる科学を結集して、加齢や老化現象に立ち向かう。
健康増進、クオリティ・ライフの向上、介護の要らない高齢者の生き方、寝たきりの高齢者を作らない、認知症を予防すること、などを再確認してどのような対処をしていくべきかを検討する。
加齢や老化に伴う諸症状を可能な限り進行を押しとどめて、できれば逆戻りさせてしまう。そのための具体的な目標を定めて、生活療法を含めた治療法を提案する。
目次
はじめに
第1章 抗加齢医学とは
・抗加齢医学の目指すもの
・加齢医学(老年内科)と抗加齢医学
・百寿者の研究成果
・抗加齢医学における診断と治療
・医療における専門化の弊害
・日本の高齢化社会
・健康日本21
・健康増進とオプティマルヘルス
・アメリカにおける健康観の変革
・世界の抗加齢医学
・日本の抗加齢医学
・医師・医療従事者の役目
第2章 抗加齢医学の診断
・人間ドック・健康診断
・身体症状・QOLの評価
・老化度の評価方法
①問診・診察/②老化度の客観的評価方法/③老化度の全体評価/④抗加齢医療の立場からの指導および治療
・治療方針の選択の為のガイドライン
・オプティマルレンジの考え方
第3章 加齢に伴う変化
・加齢と共に変化するホルモン・血中物質
①メラトニン/②IGF-I
・成人型成長ホルモン欠乏症について
①DHEA-s/②エストロゲン/③プロゲステロン/④テストステロン/⑤甲状腺ホルモン/⑥コルチゾル/⑦インスリン/⑧ホモシステイン
・酸化ストレス
①8-OHdG/②8-インプラスタン/③過酸化脂質(LPO)
・糖化ストレス
・生活習慣病のリスク遺伝子検査
・加齢に伴う遺伝子発現状況の変化
・毛髪テスト
第4章 抗加齢医学の治療
・抗加齢医学における治療法
・運動療法
・食事療法
・精神療法
・薬物療法
①ホルモン補充療法/②抗酸化療法/③免疫強化療法/④脳神経機能の改善/⑤抗炎症療法
・サプリメント療法
・漢方における抗加齢医学
・住まいとオフィスの抗加齢医学
・生活習慣の改善による抗加齢
・禁煙対策
・飲酒について
・免疫機構の弱体化とその対策
・ストレス対策
・生活習慣病の増悪
・生活習慣の改善による抗加齢
・エステ・コスメ、美容皮膚科・美容外科的療法
・呼吸法・ヨガ・気功
・ホメオパシー
・老廃物の排泄とキレーション
・温泉療法
・アロマテラピー
・音楽療法・芸術療法
第5章 加齢による各障害の診断と治療
・更年期障害
①女性更年期障害/②男性更年期障害
・前立腺肥大
・排尿障害
・勃起不全(ED)
・動脈硬化の治療
・心臓の抗加齢
・骨粗鬆症
・皮膚の抗加齢
・メタボリックシンドローム
①非アルコール性脂肪肝/②肥満症/③2型糖尿病(高インスリン血症の治療)/④筋萎縮症(Sarcopenia)
・寝たきりの予防
・脳神経機能の老化予防
・消化器系・肝臓機能の老化予防
・加齢と町内細菌
・委縮性胃炎
・癌の予防
・生殖医療と卵子の抗加齢
・老眼の予防と治療
・耳鼻科領域の抗加齢
第6章 抗加齢社会の未来像
・抗加齢社会における治療法
・農業と環境保全
・行政の取り組み
・禁煙について
・アンチエイジング経済学
・禁欲主義だけではうまくいかない
・EBM vs. NBM
・健康保険組合の取り組み
・抗加齢医学の未来
・幸せの閾値
おわりに
資料1 推奨されるサプリメント——各栄養成分の解説
資料2 スマートドラッグ一覧
参考文献
索引