リヒトホーフェン日本滞在記 ドイツ人地理学者の観た幕末明治
A5判 上製
価格:3,740円 (消費税:340円)
ISBN978-4-7985-0107-9 C0021
奥付の初版発行年月:2013年12月 / 発売日:2013年11月下旬
価格:3,740円 (消費税:340円)
ISBN978-4-7985-0107-9 C0021
奥付の初版発行年月:2013年12月 / 発売日:2013年11月下旬
内容紹介
幕末から明治初期に日本を訪れ,滞在記や日本および日本人に関する著作を著した外国人は数多い。R.オールコックやE.サトウのような英国人外交官の諸著作が有名であるが,本書のようにドイツ人の著した滞在記は珍しい。本書は幕末の1860年と明治初年の1870年の2回にわたり訪日を果たした,プロイセン出身の近代地理学の大家フェルディナント・フォン・リヒトホーフェン(1833~1905)が日本滞在中の体験を記した日記である。
第1回目は江戸とその周辺の印象,幕府との条約締結交渉の過程や攘夷に揺れる不穏な情勢および長崎訪問,第2回目は横浜に到着後に富士登山を果たし,中部山岳地帯を抜けて名古屋・大阪へ,さらにそれまで外国人がほとんど立ち寄ることのなかった長崎~天草~鹿児島~霧島~熊本~佐賀の九州周遊。雲仙と霧島登山、鹿児島の金鉱山訪問に球磨川下りまで果たす。幕末の動乱期および明治維新直後における日本の社会と文化・風俗,そして武士から庶民層まで様々な階層の日本人の素顔を知ることができる貴重な史料の翻訳である。