日本比較法研究所研究叢書117
ロシア-タタルスターン権限区分条約論
小杉 末吉:著
A5判 上製
価格:5,610円 (消費税:510円)
ISBN978-4-8057-0817-0 C3332
奥付の初版発行年月:2019年03月 / 発売日:2019年03月下旬
価格:5,610円 (消費税:510円)
ISBN978-4-8057-0817-0 C3332
奥付の初版発行年月:2019年03月 / 発売日:2019年03月下旬
内容紹介
現代ロシア連邦を如何に理解すべきであろうか。2000年の大統領就任以来、プーチン大統領は、1991年のソ連邦崩壊後にエリツィン大統領のもとで誕生した新生ロシア国家(連邦)を、強いロシア・強い連邦国家へ連邦へと「再生」する改革を行った。本書は、この間のロシア連邦構造、連邦中央―地方の関係を「権限区分条約」に焦点を絞って検討する。具体的には、連邦中央が構成主体の一つである
タタルスターン共和国との間に締結した1994年及び2007年の2つの条約の検討を通して、この条約の果たした意義を確認するとともに、ソ連邦崩壊後の連邦構造及び連邦中央―地方関係が変容したこと
により現代ロシア連邦はいわば集権的連邦国家として特徴づけられると結論づける。
著者プロフィール
小杉 末吉(コスギ スエキチ)
中央大学法学部教授。
上記内容は本書刊行時のものです。
目次
<主要目次>
第一部 1994年条約の締結とその意義
第一章 発端
第二章 1992年8月条約案
第三章 1994年条約
第二部 条約的連邦関係の見直し
第四章 条約の立法規制
第五章 プーチン連邦改革下の新たな権限区分構想
第三部 2007年条約の意義
第六章 条約締結過程
第七章 連邦議会での審議
第八章 検討
第九章 エピローグ
―条約失効をめぐるタタルスターン社会―