カラヴァッジョ 聖性とヴィジョン
宮下 規久朗:著
A5判 450ページ 上製
価格:5,280円 (消費税:480円)
ISBN978-4-8158-0499-2(4-8158-0499-0) C3071
奥付の初版発行年月:2004年12月
価格:5,280円 (消費税:480円)
ISBN978-4-8158-0499-2(4-8158-0499-0) C3071
奥付の初版発行年月:2004年12月
内容紹介
血と暴力に彩られた破滅的な生涯を送りながら、深い精神性と宗教性をたたえた作品によって時代を越えて人々の心を打つカラヴァッジョ。本書は、反宗教改革期イタリアの精神風土のなか、幻視のリアリズムを実現した「呪われた画家」の芸術の本質に迫る、わが国初の本格的著作である。第27回「サントリー学芸賞」(芸術・文学部門)、第10回「地中海学会ヘレンド賞」受賞。
目次
第Ⅰ部 カラヴァッジョの位置
第1章 生涯と批評
第2章 1600年前後のローマ画壇とカラヴァッジョ
第Ⅱ部 カラヴァッジョ芸術の特質
第3章 回心の光
第4章 幻視のリアリズム
第Ⅲ部 カラヴァッジョ作品の諸問題
第5章 真贋の森
第6章 カラヴァッジョの身振り
第7章 二点の《洗礼者ヨハネ》の主題
第Ⅳ部 カラヴァッジョ逃亡
第8章 末期の相貌
第9章 犠牲の血――《洗礼者ヨハネの斬首》の図解解釈
第10章 失われた最後の大作