対華二十一ヵ条要求とは何だったのか 第一次世界大戦と日中対立の原点
価格:6,050円 (消費税:550円)
ISBN978-4-8158-0805-1 C3021
奥付の初版発行年月:2015年03月 / 発売日:2015年04月上旬
反日への決定的転換をもたらした世紀の失政の原因を詳細な実証により解明、満州問題、加藤高明の外交構想、世論、第一次世界大戦などを手がかりに、謎の多い外交交渉の全貌をバランスよく描き出す。今日の日中関係、東アジア国際関係をも展望してその大きな影響を捉えた必読の成果。
目次
序 章 満州問題 —— 二十一ヵ条要求の起源
第Ⅰ部 二十一ヵ条要求はなぜ提出されたのか
第1章 二十一ヵ条要求提出の背景
1 日清・日露戦争期
2 韓国併合期
3 辛亥革命期
第2章 参戦外交再考
1 第二次大隈重信内閣の成立
2 第一次世界大戦の勃発と日本の参戦
第3章 参戦をめぐる世論と国内政治
1 世論の構図
2 権益拡張熱の高まり
3 経済界の第一次世界大戦観
第4章 二十一ヵ条要求の策定過程
1 政府内部の検討過程
2 対外硬派の圧力
3 要求の確定
第Ⅱ部 二十一ヵ条要求の提出とその波紋
第5章 二十一ヵ条要求をめぐる外交交渉
1 交渉の開始
2 交渉の難航と妥結
第6章 二十一ヵ条要求と国内政治
1 大隈重信首相・同志会と二十一ヵ条要求
2 原敬・政友会と二十一ヵ条要求
第7章 二十一ヵ条要求と世論
1 経済雑誌の二十一ヵ条要求評価
2 高橋義雄の二十一ヵ条要求評価
終 章 二十一ヵ条要求とは何だったのか
付録1 二十一ヵ条要求
付録2 二十一ヵ条要求変遷一覧表
付録3 二十一ヵ条要求関係年表
付録4 加藤高明講演 「大正四年に於ける日支交渉の顚末」