小作官・横山芳介の足跡 北大寮歌「都ぞ弥生」の作詞者
価格:2,200円 (消費税:200円)
ISBN978-4-8329-3351-4(4-8329-3351-5) C1023
奥付の初版発行年月:2003年03月 / 発売日:2003年03月下旬
生い立ちから「都ぞ弥生」の作詞に至る経緯に始まり,農科大学卒業後の小作官としての歩みを詳細にたどった初めての著作。開明的実務家として,「小作保護官」として,農民の側に立って地主との調停にあたった小作官・横山芳介の知られざる実像に新たな光をあてる!
田嶋 謙三(タジマ ケンゾウ)
1932年生まれ,北海道大学農学部卒業,技術士
塩谷 雄(シオノヤ ユウ)
1933年生まれ,北海道大学法学部卒業,弁護士
大高 全洋(オオタカ ゼンヨウ)
1937年生まれ,北海道大学農学部卒業,山形大学教授
上記内容は本書刊行時のものです。
目次
はしがき
第1部 横山芳介の生涯 田嶋謙三
第1章 札幌時代
1 北の大地へ
2 恵迪寮の生活
3 「都ぞ弥生」誕生の秘話
4 青春大地の彷徨
第2章 遠友夜学校
1 奉仕活動の体験
2 有島武郎との出会い
第3章 農会技師と小作官の時代
1 静岡県に赴任
2 農民との心の触れ合い
3 天職を全うした小作官・横山
4 歌碑建立の美談
第2部 小作官・横山芳介の軌跡 塩谷 雄
第1章 農会技師時代
1 静岡県農会技師就任
2 『静岡県農会報』における開明的意見の展開
第2章 小作官時代
1 小作官・横山誕生の時代的背景
2 横山の小作調停論
3 小作立法小史
4 地方小作官会議における開明的意見の表明
5 『静岡県農会報』における開明的意見の再展開
第3章 開明的農政実務家・横山の実相
1 法律誌における開明的意見の公表
2 小作官報告書にみる活躍
3 大岡村種畜場調停事件における活躍
4 蜜柑園小作争議における活躍
5 閑話−「正月十一日」の風習
6 おわりに
資 料 小作調停法(対象一三年七月二二日、法律第一八号)〔抄〕
『静岡県農会報』に掲載された横山芳介の論文
略年譜
主要参考文献
あとがき 大高全洋
付録 北大寮歌「都ぞ弥生」CD