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アジア開発最前線の労働市場

アジア開発最前線の労働市場

A5判 330ページ
価格:6,600円 (消費税:600円)
ISBN978-4-8329-6341-2(4-8329-6341-4) C3033
奥付の初版発行年月:2002年12月 / 発売日:2002年12月下旬

内容紹介

域内経済統合と経済グローバル化に促迫され、産業構造と労働力配置の再編成が急速に進展するアジアの新興開発拠点7地域を事例として、日系多国籍企業を中心に、詳細な現地調査を実施。アジア労働市場の再編過程を分析し、その国際比較を試みる。アジア経済の課題と展望を労働市場論の視点から提示する。

著者プロフィール

宮本 謙介(ミヤモト ケンスケ)

1949年 兵庫県神戸市生まれ
 1981年 一橋大学大学院社会学研究科博士課程修了
 1987年 北海道大学経済学部・助教授
 1991年 インドネシア科学院・客員研究員
 1992年 社会学博士(一橋大学)
 現 在 北海道大学大学院経済学研究科・教授
主要著書
 『東南アジアの開発と労働者形成』(共著)勁草書房、1989年、『世界経済史入門−欧米とアジア』(編著)ミネルヴァ書房、1992年、『インドネシア経済史研究−植民地社会の成立と構造』ミネルヴァ書房、1993年、『アジアの大都市[2]ジャカルタ』(編著)日本評論社、1999年、『開発と労働−スハルト体制期のインドネシア−』日本評論社、2001年、『概説インドネシア経済史』有斐閣、2003年4月刊行予定

上記内容は本書刊行時のものです。

目次

序 章 アジア国際分業と労働市場研究の課題
 Ⅰ アジア労働市場研究の諸潮流
 Ⅱ 新国際分業と労働力編成
 Ⅲ アジア労働市場研究の課題
第Ⅰ章 中国の労働市場(1)−上海市の事例分析−
 Ⅰ 上海市の経済開発と労働者の戸籍問題
 Ⅱ 日系企業の労働市場
第Ⅱ章 中国の労働市場(2)−浙江省の事例分析−
 Ⅰ 浙江省の経済開発と私営企業
 Ⅱ 私営企業の労働市場
第Ⅲ章 マレーシアの労働市場−クアラルンプル首都圏の事例分析−
 Ⅰ 産業構造の転換と民族別労働力編成
 Ⅱ 日系企業の労働市場
第Ⅳ章 インドネシアの労働市場−ジャカルタ首都圏の事例分析−
 Ⅰ ブカシ県の産業構造と労働力編成
 Ⅱ 日系企業の進出とブカシ工業団地
 Ⅲ ブカシ県日系企業の労働市場
第Ⅴ章 台湾の労働市場−台北首都圏の事例分析−
 Ⅰ 労働力人口の編成と産業構造
 Ⅱ 日系企業および地場中小企業の労働市場
 Ⅲ 新竹ハイテク工業団地の労働市場
第Ⅵ章 ベトナムの労働市場−ホーチミン都市圏の事例分析−
 Ⅰ ベトナムの開発工業化戦略とその到達点
 Ⅱ 労働力編成の動向
 Ⅲ 調査企業5社の事例分析
第Ⅶ章 シンガポールの労働市場−「成長の三角地帯]の事例分析−
 Ⅰ シンガポールのハブ都市化と労働行政
 Ⅱ 労働力編成の今日的特徴
 Ⅲ 在シンガポールの日系企業労働者
 Ⅳ 「成長の三角地帯」の周辺部労働市場
終 章 開発最前線におけるアジア労働市場の国際比較
 Ⅰ 都市労働市場の重層的構造
 Ⅱ 分節的内部労働市場と労働力の序列化
 Ⅲ 労働力の供給源と流動性
 Ⅳ 日本的経営・生産システムの限界




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