サハリン大陸棚石油・ガス開発と環境保全
価格:17,600円 (消費税:1,600円)
ISBN978-4-8329-6371-9(4-8329-6371-6) C3060
奥付の初版発行年月:2003年02月 / 発売日:2003年02月下旬
サハリン島北東部大陸棚で進められている,石油・天然ガス開発とそれに伴う海洋汚染の蓋然性に関する問題を,自然科学・社会科学・人文科学による学際的立場から詳細に分析。オホーツク海圏の資源開発と環境保全の二律背反を検討,その環境面に力点をおいて解決の方途を探る共同研究の成果。
村上 隆(ムラカミ タカシ)
北海道大学スラブ研究センター教授*
目次
Ⅰ サハリン大陸棚の開発
第1章 サハリン大陸棚の石油・天然ガス開発 村上 隆
第2章 サハリン大陸棚開発と水産資源利用者の立場 荒井信雄
Ⅱ 油防除体制
第3章 ノルウェーにおける大陸棚開発関連の危機管理体制 皆川修吾
第4章 アラスカ,英国における石油流出に関する危機管理体制 村上 隆
第5章 ロシアと日本における石油流出に関する危機管理体制 皆川修吾・村上 隆
第6章 海岸地域の管理と環境保全—日米の比較から 畠山武道
Ⅲ 油汚染の影響と補償
第7章 界面活性剤(ノニルフェノールエトキシレート)が沿岸底生二枚貝に与える影響 中尾 繁
第8章 油濁汚染による損害の賠償補償問題—ナホトカ号事故を事例として 吉田文和
Ⅳ 流氷の勢力の変化と氷海
第9章 流氷と地球環境 青田昌秋
第10章 オホーツク海・北海道沿岸域における流氷勢力の減少傾向(1892-2000年) 青田昌秋
第11章 タンカーの氷海運航上の技術的問題 北川弘光
Ⅴ 流出油の対応準備
第12章 地理情報システムによるサハリンの地域環境分析 山村悦夫
第13章 流出油の漂流軌跡の想定と回収方法 佐伯 浩・大塚夏彦
第14章 環境脆弱性指標地図(ESIマップ)をどのように作るか 濱田誠一
Ⅵ 開発がもたらす社会的影響
第15章 移行社会における環境意識—サハリン沖石油・ガス開発に関する市民の意識調査 赤羽恒雄・Anna Vassilieva
第16章 石油・天然ガス開発の原住民に及ぼす影響 井上紘一
資 料 ロシア連邦関連法規