政治学のエッセンシャルズ 視点と争点
価格:2,640円 (消費税:240円)
ISBN978-4-8329-6691-8 C3031
奥付の初版発行年月:2008年03月 / 発売日:2008年03月下旬
政治の現在(いま)を読み解くための羅針盤! 北大政治学講座がおくる,各分野の第一線の研究者による最先端の議論の展開。
現代政治と政治学の理解に必須のポイントについて,問題の背景・議論の経緯・今後の展望などを簡潔に提示する。
関心に合わせて,どこから読んでも面白い,新しい形のテキスト!
辻 康夫(ツジ ヤスオ)
北海道大学大学院法学研究科教授・政治理論
松浦 正孝(マツウラ マサタカ)
北海道大学公共政策大学院教授・日本政治史
宮本 太郎(ミヤモト タロウ)
北海道大学大学院法学研究科教授・比較政治
目次
第Ⅰ部 現代政治の過程
第1章 政党と選挙—理想的二大政党制は成立するのか 松浦正孝
第2章 政治家と官僚—誰が政策を決めるのか 山口二郎
第3章 団体政治とクリーヴィッジ—世紀の利益媒介システムの形成と崩壊 吉田 徹
第4章 財政と政治—議論の二極分化とテクノクラシーの限界 宮脇 淳
第5章 政治的リーダーシップ—パラダイムの困難と可能 吉田 徹
第6章 デモクラシーと政治参加—そのヴィジョンをめぐって 辻 康夫
第7章 エリート競争デモクラシー—デモクラシー・モデルの複数性 空井 護
第Ⅱ部 政治の象徴と権力
第8章 暴力と権力─二つはどう関係するか 中村研一
第9章 政治的象徴─意識拘束と意味創出の作用 眞壁 仁
第10章 政治と宗教─宗教の脱私事化と公共圏 中島岳志
第11章 アジアのナショナリズム─この問いの立て方への問い 川島 真
第12章 天 皇 制─日本政治というシステムのあり方 松浦正孝
第13章 アジアにおける権力─オリエンタリズムを超えて 川島 真
第14章 アジア主義─その可能性の中心 中島岳志
第Ⅲ部 新しい政治課題
第15章 市民社会─社交の領域の政治的意味 辻 康夫
第16章 NPO・NGO─非営利市民活動と21世紀の政治・政治学 田口 晃
第17章 福祉政治─戦後日本の福祉・生産レジーム 宮本太郎
第18章 財政改革─改革のグレードと公共選択 宮脇 淳
第19章 ジェンダー─「男と女」を政治学から見ると 田口 晃
第20章 リージョナリズムと中央・地方関係─スコットランド分権改革の動向 山崎幹根
第21章 地域統合─EUのケース 遠藤 乾
[focus]
労働者のいないコーポラティズムとは? 吉田 徹
ド・ゴールの「英雄的リーダーシップ」 吉田 徹
ナショナリズム 辻 康夫
「元始,太陽は女性であった」? 野村真紀
政治学と文化人類学 中島岳志
多文化主義(マルティカルチュラリズム) 辻 康夫
地方分権をめぐるさまざまな考え方 山崎幹根