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北海道地すべり地形デジタルマップ

北海道地すべり地形デジタルマップ

A5判 100ページ 並製
価格:6,600円 (消費税:600円)
ISBN978-4-8329-8200-0 C3051
奥付の初版発行年月:2012年03月 / 発売日:2012年03月下旬
発行:北海道大学出版会  
発売:北海道大学出版会
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出版部から一言

最近のIT技術の進展にともない,地図表現は数値地図となり,それらがインターネットで配信されるようになってきた。こうしたことを背景に斜面災害研究にも世界的に広くGIS 技術が使われるようになり,“GIS Landslide”の研究も一分野を構成するまでになった。地震や豪雨により同時多発的に発生する斜面災害のGIS解析や統計手法も活用したハザードマップも世界的に多くなっている。本書は高い評価を受けている『北海道地すべり地形』(1993)・『北海道の地すべり地形データベース』(1996)のGIS版である。
 本書付録のDVD中データの特徴と活用について3点挙げる。(1)明瞭な滑落崖と移動体からなるものを地すべり地形と定義し,各分布図ごとに北西から南東に向かって番号を付した。(2)個々の地すべり地形ごとの最高点標高・幅・長さ・面積・森林区分・地すべり指定地・地質コードなどを,北海道の地すべり地形一覧表(EXCEL)として収録した。このことにより,(3)DVD中データを,①Google Earthなどの画像データ,②GPS・GIS・関連統計ソフト,③DEM(数値標高モデル)・地質図(Geo_DBなど),④活断層や地震データなどに関連する地形・地質データなどの数値情報,と連動させて活用すればさまざまな処理が可能である。とくに北海道の行政機関の防災担当者,大学や研究所の研究者,地質・建設コンサルタントの防災技術者に活用していただければ幸いである。

著者プロフィール

山岸 宏光(ヤマギシ ヒロミツ)

愛媛大学防災情報研究センター教授 
主な編著書
日本の活断層,北海道の地すべり地形,北海道の地すべり地形データベース,水中火山岩,空中写真によるマスムーブメント解析など多数

石丸 聡(イシマル サトシ)

北海道立総合研究機構 地質研究所主査(防災地質)

小澤 聡(オザワ サトシ)

北海道立総合研究機構地質研究所主査

川上 源太郎(カワカミ ゲンタロウ)

北海道立総合研究機構地質研究所研究主任

小池 明夫(コイケ アキオ)

株式会社ドーコン技術情報部主任技師

田近 淳(タヂカ ジュン)

北海道立総合研究機構地質研究所地域地質部長

土志田 正二(ドシダ ショウジ)

独立行政法人 防災科学技術研究所契約研究員

山岸 宏光(ヤマギシ ヒロミツ)

別記

Ayarew Kykseged(アヤレウ・ルルセゲド)

フリーランサー(カナダ在住)

Pimiento Edgar(ピミエント・エドガー)

徳島県庁土木部

上記内容は本書刊行時のものです。

目次

第1章 DVDの内容とGISの作成法――ユーザーマニュアル
 DVDの内容 / 地図ビューアーソフトArcReaderの使い方
第2章 北海道の地すべり地形分布と地質・地形との関連
使用データ / 「北海道の地すべり地形分布図」のGISによる統計処理 / 「北海道の地すべり地 形デジタルマップ」と地質・地形との関連についてのGIS解析例 / 「北海道の地すべり地形デ ジタルマップ」と国土数値情報との関連についてのGIS解析例 / 北海道の地すべり地形のベク ター解析法 / 北海道の地すべり地形のラスター解析法
第3章 北海道地すべり地形デジタルマップを用いた地形特性解析
地形解析処理の前段階 / 北海道の地すべり全域,および地すべり移動体の地形・地質特性 /  地すべりの空間分布
第4章 北海道の地すべり活動度評価を行うためのデータベース作成の取り組み
これまでの北海道の地すべり分布図とそれらの地すべりデータベースへの活用 / データベー ス構築のための作業手順と作成される機能 / データベースの活用策
付録DVD
1. 5万分の1地すべり地形分布図pdfファイル(計269枚;ラスターデータ)
2. Arc Reader 9.3.1と20万分1「北海道地すべり地形分布図」pdfファイル(計27枚;ラスターデータ)
3. 地すべり地形shpファイル(1万2,827箇所;ベクターデータ)
4. 「北海道の地すべり指定地」shpファイル(250箇所;ベクターデータ)とEXCELファイル


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