蝶の自然史 行動と生態の進化学
大崎 直太:編著
A5判 286ページ
価格:3,300円 (消費税:300円)
ISBN978-4-8329-9871-1(4-8329-9871-4) C3045
奥付の初版発行年月:2000年06月 / 発売日:2000年06月下旬
価格:3,300円 (消費税:300円)
ISBN978-4-8329-9871-1(4-8329-9871-4) C3045
奥付の初版発行年月:2000年06月 / 発売日:2000年06月下旬
内容紹介
羽化から配偶,産卵をへて,幼虫が再び成虫になるまでの,生活史のさまざまな断面を,16人の第一線の研究者が,行動生態学・進化生態学・個体群生態学など現代生態学の多彩な手法をつかって解き明かす.可憐さに秘められた進化の謎解きのむずかしさと楽しさが伝わる1冊.
著者プロフィール
大崎 直太(オオサキ ナオタ)
京都大大学院農学研究科助教授
上記内容は本書刊行時のものです。
目次
第Ⅰ部 羽化と繁殖の進化をさぐる
第 1章 羽化のタイミングを決めるのは何か (澤田浩司)
第 2章 オスはどうやってメスを探すのか——ナミアゲハのオスの配偶行動を解発する
視覚的信号の定量的解析 (山下恵子)
第 3章 いかに多くの子を残すか (鈴木信彦)
第 4章 産卵植物の決定要因 (大崎直太)
第 5章 ギフチョウは卵塊サイズを調節するか (椿 宜高)
第 6章 食草の葉の硬さと卵サイズ (古本敦子)
第Ⅱ部 防衛のメカニズムと進化
第 7章 幼虫の防衛・隠蔽色と警告色 (長坂幸吉)
第 8章 成虫はどうやって身を守っているのか——擬態と多型 (上杉兼司)
第 9章 食草も防衛する (矢野修一)
第10章 アオムシコマユバチはイヌガラシの味方なのか (佐藤芳文)
第Ⅲ部 生活史と進化
第11章 チョウの訪花と学習——チョウはどこまで賢いか (香取郁夫)
第12章 日常的移動 (鈴木芳人)
第13章 チョウの移動——環境悪化をどう克服するか (石井 実)
第14章 アゲハ類の個体群動態 (渡辺 守)
第Ⅳ部 蝶の自然史
第15章 チョウの分類学的位置 (矢田 脩)
第16章 日本産チョウ類の生活史研究の歩み (福田晴夫)