目次
Ⅰ 共感する心
1.共感のクオリア
‐形而上学の通路としての‐ 佐藤 透
2.共感の進化
‐「心の理論」はなぜあるか?‐ 鈴木光太郎
3.想像力と共通感覚
‐カント哲学のコンテクスト‐ 城戸 淳
4.共有知としての「良心」についての一考察
‐「良心」は誰のものか?‐ 座小田豊
Ⅱ 感応する身体
5.微笑と感応
‐ルネサンス期の絵画における微笑みの誕生と主観性の原理‐ 栗原 隆
6.文学と手紙 感応の遊戯 番場 俊
7.幽霊の表象に見る近世の身体観 廣部俊也
8.曽我数学に於ける感応道交について 深澤助雄
Ⅲ 共鳴する空間、融合する地平
9.静物画としての自画像、あるいは自画像としての静物画 尾崎彰宏
10.至福直観と享受
‐西洋中世における享受の問題‐ 山内志朗
11.光り輝く者との交感
ーヒルデガルト・フォン・ビンゲンのヴィジョンー 細田あや子
12.「共感」と社会秩序
‐スミスの「同感」、ヴェーバーの「諒解」‐ 松井克浩
Ⅳ 表現学への回廊
13.文化風土と絵画表現
‐文化比較の視点から‐ 伊坂青司
14.デューラーとブリューゲルの空間描写の違い 加藤尚武