贈答の近代 人類学からみた贈与交換と日本社会
山口 睦:著
A5判 上製
価格:3,850円 (消費税:350円)
ISBN978-4-86163-191-7 C3039
奥付の初版発行年月:2012年12月 / 発売日:2012年12月中旬
価格:3,850円 (消費税:350円)
ISBN978-4-86163-191-7 C3039
奥付の初版発行年月:2012年12月 / 発売日:2012年12月中旬
内容紹介
本書は、近世後期から現代まで、日本社会における贈与行為がどのように変化したのかを、多様な資料から考察する。山形県のある農家に保存されていた200年に渡る贈答記録や従軍日記の分析を中心に、現代山村における農産物の贈与、バレンタインデーやクリスマスを事例として多様な贈与行為を分析する。近代日本社会における贈与行為は、家や共同体における「伝統的贈与」から、個人を中心とする「個人的贈与」へと比重を移した。また、その変化の重要なファクターとなる「国民的贈与」が生成、機能する過程を、戦時下における慰問袋を事例として示す。
目次
はじめに
序論
第1章 贈与交換についての研究史と研究課題
第1章 村落部における文字と贈与
第3章 葬儀における伝統的贈与
第4章 従軍にみる国民的贈与
第5章 慰問袋にみる国民的贈与
第6章 山村における農産物贈与にみる個人的贈与
第7章 女こどもの贈与
結論
付録
参考文献
初出一覧
あとがき