阪大リーブル30
実況・料理生物学
価格:1,870円 (消費税:170円)
ISBN978-4-87259-313-6 C1377
奥付の初版発行年月:2011年10月 / 発売日:2011年10月上旬
大阪大学の大人気講義!
おいしい料理は、科学と歴史がコツになる。
みんな授業に寄っといで!
コーヒーを淹れるのはカフェインの熱水抽出であり、肉を焼くのは
筋タンパクミオシンの熱変性にほかならない。
ごく身近な「料理」という作業を題材に、生物学を体感として理解する。
その調理法から食材の歴史まで学べる、頭もお腹も大満足の一冊!
目次
第0講 オリエンテーション 「今年の顔触れはどうかな。」
第1講 カレーライスの生物学 「講義をはじめます。」
金曜日はカレー曜日
コロンブスの苦悩
カレー粉の解剖学
日本最初のカレー
ご飯と玉葱の幸福な出会い
(解説)
1−1 遺伝子組み換え作物
1−2 カプサイシンと痛み
1−3 病原菌ハンターの時代
1−4 ビタミン
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第2講 ラーメンの生物学 「今日のお昼は何を食べましたか。」
本格手打ちインスタント・ラーメン
麺は手打ちか足打ちか
麺打ちとパーマ
スープと浸透圧
焼豚には前後がある
(解説)
2−1 でんぷんとは何か
2−2 タンパク質とは何か
2−3 浸透圧(おダシの物理学)
2−4 インスタント・ラーメンの物理学
第3講 ホットドッグの生物学 「勉強もちゃんとしてちょうだいね。」
ソーセージは紙詰か腸詰か
燻製のちから
ホットドッグの正しい食べ方
ライバル出現ハンバーガー
(解説)
3−1 食品と高分子
3−2 食品の保存、防腐、殺菌
3−3 ヘムとハム/
3−4 健康食品と有害食品
第4講 お茶はいかがの生物学 「今週はライトに、お茶にします。」
ティー・オア・カフィー
水の硬さって何?
コーヒー中毒は本物の中毒だ
クッキーとビスケットの違い
( 解説)
4−1 ポリフェノール
4−2 カフェイン
4−3 進化論
4−4 ドーパミンと脳内報酬系
第5講 焼肉の生物学 「今週は約束通りヘビーに焼肉です。」
カルビってどこの肉
焼け具合はアミノカルボニル反応で
キムチの効き目
(解説)
5−1 内骨格と外骨格
5−2 ガンとは何か
5−3 正統ホルモン学
5−4 赤身肉と白身肉
第6講 ちょいと一杯の生物学 「今日はこのあとコンパという諸君も多いでしょう。」
サルでもできるワイン作り
ビールとサイダーの作り方
ビールとパンは兄弟です
酔っ払いの生理学
(解説)
6−1 お酒の醸し方
6−2 三ツ矢サイダーと平野水
6−3 ベーグルの悲しい歴史
6−4 お酒に強い人弱い人
第7講 食後のデザートの生物学 「暑くなってきましたね。」
アイスクリームとシャーベット
牛乳はなぜ白いか
イチゴはどこを食べてるの?
(解説)
7−1 水の不思議と生物
7−2 細胞膜とレシチンとコレステロール
7−3 パンダの親指
あとがき
参考文献