政策形成のための ライフサイクル・コスティング
価格:3,960円 (消費税:360円)
ISBN978-4-87259-375-4 C3033
奥付の初版発行年月:2010年12月 / 発売日:2010年12月上旬
エネルギー政策,特に電力の技術開発を中心に,
技術を開発し,装置や設備を生産,使用,利用,
廃棄するという一連のプロセスが人類社会に与え
る負荷の総計である「ライフサイクル・コスト」と
いう計量的な指標を用いて評価する方法を提案
し,その有効性を日米英独の発電にかかわる政策
の評価によって示す.管理会計の手法を社会原価
にまで拡張し,公会計と政策科学にまたがる複合
領域における事例にはじめて適用した意欲作.
目次
第1章 発電技術開発とその評価の重要性
1 世界の人口とエネルギー
2 エネルギー政策の重要性
3 ライフサイクル・コスティングの意義
4 政策形成における全LCコストの重要性
第2章 先行研究
1 政策科学分野
2 ライフサイクル・コスティング分野
第3章 ライフサイクル・コスティングにかかわる諸側面
1 ライフサイクル・コスティング
2 経済学—経済学における「社会的費用」の概念
3 ライフサイクルアセスメント(LCA)
4 イノベーションとライフサイクル・コスト
第4章 日米英独の各種発電技術に関するLC全コストの推算および分析
1 発電コストおよび技術にかかわる背景
2 日米英独LC全コストの推算
3 推計結果
4 各国の包括的分析
第5章 LC全コストに基づく電力技術開発への政策提言
1 政策提言
2 発電技術開発政策とその周辺状況の概観およびLC全コスト指標から見た方向性の吟味
第6章 LC全コストの発電技術開発政策に対する有効性とその一般的妥当性
第7章 考察
1 第1考察:環境研究を取り巻く諸問題
2 第2考察:新しい未来のために