古代の中国文化を探る 道教と煉丹術
価格:2,200円 (消費税:200円)
ISBN978-4-87354-529-5 C3040
奥付の初版発行年月:2011年11月 / 発売日:2011年11月上旬
古代の漢民族は命の大切さに目覚め、種々の養生術を考案した。道教はこれを受け継いで不老不死の神仙(最高位の仙人)になることを理想とし、神仙思想に陰陽五行・十干十二支・易学等の理論を取り入れて神仙になる丹薬作りを試みた。これが煉丹術(いわゆる錬金術)の始まりである。本書は、その内容を簡易に解説したものである。
目次
はじめに
Ⅰ基礎編
1陰陽説
概要 宇宙観
2五行説
概要 相生説と相剋説 五行配当表
3陰陽五行説
概要 陰陽道
4十干十二支
十干 十二支 干支
5易
易の基本原理 八卦の成立
6数字
奇数と偶数 数の神秘性
7まとめ
Ⅱ道教編
1神仙思想
神仙説 神仙思想の信奉 神仙思想と煉丹術
2道教
概要 儒教との違い 道
方術 道教の神々 道教と古代文化
3道教の成立と発展
民衆の宗教団体 太平道 五斗米道
道教の成立 道教の繁栄 道教の衰退
4仙人
仙人の階級と分類 仙人になるには
5巫祝・童乩と方士(道士)
巫祝・童乩 方士(道士)
6道教医学
概要 巫術的療法 臨床的療法
7まとめ
Ⅲ煉丹編
1古代の漢民族の生命観
精神と肉体 養生術
2煉丹術の概要
基本原理 煉丹術の変遷
3外丹術
3.1概要
陰陽五行との関係 易との関係
3.2煉丹の場所と準備
入山の心得 入山の準備
3.3薬物と仙薬
薬物の分類 仙薬の種類
丹薬の原料とその名称
3.4仙薬
丹薬の製造 丹薬以外の仙薬
4内丹術
4.1概要
内丹術の隆盛 丹田 精・気・神
4.2内観存思法
守一 内観存思
4.3呼吸法
胎息 行気 服気
4.4導引法
導引術 気功
4.5房中法
房中術 還精補脳
4.6辟穀
理由 方法
4.7仙薬の製造
準備 製造
5まとめ
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