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ホーソーンとメルヴィルメランコリーの垂線

メランコリーの垂線 ホーソーンとメルヴィル

A5判 388ページ 上製
価格:3,850円 (消費税:350円)
ISBN978-4-87354-546-2 C3098
奥付の初版発行年月:2012年03月 / 発売日:2012年03月上旬

内容紹介

本書の題名から、ホーソーンとメルヴィルが共に陰鬱な思想をもった暗い人物であることを論じる伝記的内容を想像するであろう。しかし実のところは、両者の作品に漲る想像力と創作技法に共通する強烈な古典的〈メランコリー〉の輝線を論じ、軸となるロバート・バートンの『メランコリーの解剖』の部分訳を補遺としている。


目次

まえがき
プロローグ
 牢獄より避難所へ ―文学におけるホーソーンの使命
第一部 ホーソーンとバートン
 第1章 ホーソーンとバートン ―概観
 第2章 “Egotism;or,The Bosom Serpent”とメランコリー
 第3章 The American Notebooks における初期の記述とメランコリー
第二部 メルヴィルとホーソーンとメランコリー
 第4章 “Blackness”の再考 ―‘Hawthorne and His Mosses’論
 第5章 メルヴィルとホーソーン―二つの献辞をめぐって
第三部 “Burton’s Anatomy”の発見とその後
 第6章 ホーソーンによるバートンへの直接的言及、“Burton’s                           Anatomy”をめぐって ―『セプティミアス・フェルトン』覚え書
 第7章 ビリーの吃音の象徴性 ―「船乗りビリー・バッド」覚え書き
 第8章 痣の象徴性 ―ホーソーン・メルヴィル・痣
 第9章 “The Birthmark”とメランコリー
 第10章 『緋文字』 ―さまざまな再生と古典的〈メランコリー〉
 第11章 彷徨うヘスター―ルネッサンス精神史の新しい展開
あとがき
補遺(翻訳)ロバート・バートン著『メランコリーの解剖』
 「人間の卓越性、堕落・苦難・病気およびこれらの原因について」
  神戸常盤短期大学バートン研究会訳(入子文子 永都三学 増田良平 宮崎吉平)
 1『メランコリーの解剖』第一部・第一篇・第一章・第一節
 2『メランコリーの解剖』第一部・第一篇・第一章・第二節~第四節
 3『メランコリーの解剖』第一部・第一篇・第一章・第四節~第五節
 4『メランコリーの解剖』第一部・第一篇・第二章・第一節~第四節
 5『メランコリーの解剖』第一部・第一篇・第二章・第五節
 6『メランコリーの解剖』第一部・第一篇・第二章・第六節~第七節
 7『メランコリーの解剖』第一部・第一篇・第二章・第八節~第十一節
 8『メランコリーの解剖』第一部・第一篇・第三章・第一節~第四節


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