以文会友 京都大学文学部今昔
価格:3,080円 (消費税:280円)
ISBN978-4-87698-660-6(4-87698-660-6) C1095
奥付の初版発行年月:2005年05月 / 発売日:2005年05月中旬
2006年,京都大学文学部は開設100周年を迎えた.その文学部の同窓会機関誌『以文』に寄せられた,文学部の教育・研究活動についての著名教授たちの回顧録68篇を収める.哲学・史学・文学と画然と分かたれ,講座制の下で,師が師として仰がれたよき時代の大学像が鮮やかに描き出されている.変革を余儀なくされる現在にこそ読まれるべき本.
目次
I 哲学の風景
京大の思い出 天野 貞祐
総長選任問題のころの思い出 小島 祐馬
随 想 臼井 二尚
回 想 島 芳夫
想い出すままに 井島 勉
実験室今昔 園原 太郎
惜 別 池田 義祐
とりとめもない思い出話 西田 太一郎
停年の心理 柿崎 祐一
哲学者たちの傍らで 真継 伸彦
退官随想 蜂屋 慶
文学部哲学科心理学 本吉 良治
哲学の演習 辻村 公一
二十五年の春と秋 藤澤 令夫
遠くなりにけり 上田 閑照
II 史学の律動
わたくしの東大時代の思い出 矢野 仁一
人間嫌い 原 随園
一つの記録 宮崎 市定
史学科陳列館時代の終り 前川 貞次郎
回 想 小葉田 淳
思い出の一、二 井上 智勇
回 想 織田 武雄
陳列館追想 赤松 俊秀
開館当初の文科大学陳列館の思い出 梅原 末治
大学と文化財 林屋 辰三郎
京都大学の漢詩作家 神田 喜一郎
四十五年の思い出 日比野 丈夫
扁額「以文会友」 林屋 辰三郎
陳列館時代の想い出 藤岡 謙二郎
京都大学への感謝 佐藤 長
回 想 原 随園
京都大学の想い出 冨本健輔
停年退官の弁 島田 虔次
三十年前のこと 宮下 美智子
陳列館の今昔 長廣 敏雄
恩師・先輩の思い出など 増村 宏
古代史への旅立ち――陳列館回想の一齣 岸 俊男
新営博物館の開館を前にして 朝尾 直弘
内藤湖南の文科大学論 谷川 道雄
京大入学時の思い出 屋敷 利紀
「桑原文庫」の思い出 竺沙 雅章
人文研より文学部へ 松尾 尊〓
京都大学文学部博物館石標制作余話 杉村 邦彦
京大大学院史学科の入試 小野山 節
百万遍界隈五十年 大山 喬平
授業雑感 永田 英正
文学部旧本館の消滅 礪波 護
III 文学の階調
追憶五章 伊吹 武彦
感 想 足利 惇氏
懐旧談 中西 信太郎
あの時あの頃―モンチニー講師の思い出― 伊吹 武彦
最終講義を終えて 生島 遼一
英文科の外人講師 石田 憲次
あの頃の伊文教室 野上 素一
古い思い出 小川 環樹
京大「仏文科」の初期 生島 遼一
ボクの京大時代 佐藤 則之
道 草 濱田 敦
京大英文科の思い出 石田 幸太郎
私の京大新入生のころ 大浦 幸男
雑 感 清水 純一
回 顧 松平 千秋
世代的劣等意識の背景――学窓と兵役―― 大地原 豊
外国人教師 清水純一
京大文学部殺人事件 清水 茂
新制京都大学文学部の終焉 中川久定
京大生活事始め 岩倉具忠
編集後記
執筆者紹介
人名索引