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保全鳥類学

保全鳥類学

A5判 412ページ
価格:3,850円 (消費税:350円)
ISBN978-4-87698-703-0 C3045
奥付の初版発行年月:2007年03月 / 発売日:2007年02月中旬

内容紹介

移動性が大きく多様な食性を示す鳥類は,森林や河川・湖沼,農地など多様な環境のなかで,物質循環に大きな役割を果たしている.鳥類の個体数や多様性は,環境の健全さの指標の一つとなる.保全というとコウノトリなど希少な鳥に目がいきがちだが,一見ありふれた鳥たちもまた,生態系の大切な構成要素として注目しなければならない.


目次

序章 わが国における野生鳥類保全の問題点 ✎ 山岸 哲

第Ⅰ部 鳥類保全の単位
第1章 鳥類の保全と分類学 ✎ 山崎剛史
第2章 保全の単位としての種と亜種 ✎ 高木昌興
第3章 クマタカの遺伝的多様性 ✎ 浅井芝樹

第Ⅱ部 絶滅の危機に向き合って
第4章 大型海鳥アホウドリの保護 ✎ 長谷川博
第5章 ライチョウの保全 ✎ 中村浩志
第6章 希少鳥類の野生復帰 ✎ 大迫義人

第Ⅲ部 群集と生態系の保全
第7章 鳥類群集の保全 ✎ 村上正志
第8章 陸上生態系と水域生態系をつなぐもの ✎ 亀田佳代子
第9章 日本の外来鳥類の現状と対策 ✎ 金井 裕
第10章 鳥類は環境変化の指標になるか? ✎ 永田尚志

第Ⅳ部 鳥類保全にハイテクを使う
第11章 ラジオトラッキングを用いた猛禽類の研究 ✎ 山崎 亨
第12章 人工衛星で渡りの追跡 ✎ 尾崎清明

第Ⅴ部 鳥類保全と人間生活
第13章 鳥類の保全と重金属研究 ✎ 市橋秀樹
第14章 鳥類と感染症 ✎ 高崎智彦・伊藤美佳子
第15章 油汚染と海鳥 ✎ 岡奈理子
第16章 鳥類の保全と人の心 ✎ 松原 始

あとがき ✎ 山岸 哲

読書案内
索引


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