専修大学社会科学研究所 社会科学研究叢書 4
環境法の諸相 有害産業廃棄物問題を手がかりに
価格:4,840円 (消費税:440円)
ISBN978-4-88125-140-9(4-88125-140-6) C3332
奥付の初版発行年月:2003年03月
環境汚染に対する民事差止訴訟、行政訴訟、国際法上の対応など、最新の動向を明らかにし、既存の法領域ごとの断片的なアプローチを超えて、新しい法分野としての環境法の確立と体系化を目指す。
矢澤 曻治(ヤザワ ショウジ)
1948年生まれ。東北大学大学院法学研究科博士課程退学。現在,専修大学法学部教授,弁護士(第二東京弁護士会所属)。[専攻]国際私法・国際民事訴訟法。
『カリフォルニア州家族法』国際書院,1989。『ハワイ州家族法』国際書院,1992。『フランス国際民事訴訟法の研究』創文社,1995。「バーゼル条約の紛争解決のメカニズム」『民事法の諸問題 X,専修大学法学研究所紀要』26号,2001。「国際破産事件における市民債権者の保護」『倒産法体系』弘文堂,2001。
田口 文夫(タグチ フミオ)
1949年生まれ。専修大学大学院法学研究科博士課程単位取得退学。現在,専修大学法学部助教授。[専攻]民法(財産法)。
『講説 民法(債務各論)』(分担執筆)不磨書房,1999。「不法行為に基づく損害賠償請求権と長期の期間制限(一)(二)」『民事法の諸問題 Ⅶ,専修大学法学研究所紀要』17号,1992;『専修法学論集』58号,1993。「共同不法行為の要件論とその再構成」『専修法学論集』33号,1981。
平田 和一(ヒラタ カズイチ)
1951年生まれ。名古屋大学大学院法学研究科博士課程退学。現在,専修大学法学部教授。[専攻]行政法。
「フランスにおける行政裁判所の判決の執行」『専修法学論集』45号,1987。「フランスにおける行政改革」『現代行政法の理論』法律文化社,1991。「『司法改革』と行政訴訟」『法律時報』72巻1号,2000。
坂本 武憲(サカモト タケノリ)
1950年生まれ。北海道大学大学院法学研究科博士課程修了。現在,専修大学法学部教授。[専攻]民法(財産法)。
「請負契約における所有権の帰属」『民法講座 5巻』有斐閣,1985。「「意思自律の原則」についての一考察」『日本民法学の形成と課題(上)』星野英一先生古稀記念,有斐閣,1996。「序説・カント哲学における法と権利」『民法学と比較法学の諸相』山畠正男・五十嵐清・藪重夫先生古稀記念,信山社,1998
目次
第1章 公害・環境汚染に対する民事差止訴訟の動向と問題点 田口文夫
第2章 行政訴訟 ― 産業廃棄物をめぐる紛争を素材に 平田和一
第3章 環境問題が要請する行為規範学革新の方向性
― アダム・スミスからイマヌエル・カントへ 坂本武憲
第4章 有害産業廃棄物の越境移動とバーゼル条約 矢澤曻治
第5章 国際環境汚染に関する国際私法上の対応
― 損害填補による被害者救済から環境破壊の事前差止に向けて 矢澤曻治