現代アメリカにおけるホームレス対策の成立と展開 Homelessness in the United States : policies and development
小池 隆生:著
A5判 274ページ 上製
価格:4,180円 (消費税:380円)
ISBN978-4-88125-170-6(4-88125-170-8) C3036
奥付の初版発行年月:2006年03月
価格:4,180円 (消費税:380円)
ISBN978-4-88125-170-6(4-88125-170-8) C3036
奥付の初版発行年月:2006年03月
内容紹介
ホームレス支援法を制定して「自立とケアの継続」を基本にしたアメリカの施策と実態を丹念に調査、その貧困認識にも迫る。現場における識別的「支援」を探り、担当者にヒアリングを実施して事例を掘り下げ、日本社会への示唆を明示する。
著者プロフィール
小池 隆生(コイケ タカオ)
1971年生まれ。 専修大学大学院経済学研究科博士後期課程修了 博士(経済学)
現在 岩手県立大学社会福祉学部専任講師
目次
序章 ホームレス対策研究の射程
第1節 ホームレス対策の研究課題
第2節 研究の方法と構成
付記
第1章 社会問題としてのホームレス問題の出現
第1節 ホームレス問題の構築―誰が「ホームレス」なのか
第2節 ホームレス問題出現の社会経済的背景
第3節 小括
第2章 貧困認識と貧困対策
第1節 80年代アメリカの貧困認識―アンダークラスという問題
第2節 貧困認識と福祉政策の再編
第3節 小括
第3章 連邦ホームレス問題支援法の成立と展開
第1節 マキニー・ホームレス支援法の成立
第2節 マキニー・ホームレス支援策と「シェルター産業」の生成
第3節 小括
第4章 ホームレス対策の現場(フィールド)―選別的「支援」の実際
第1節 第一線におけるジレンマ―アウトリサーチという「ホームレス支援」
第2節 処遇にもとづく選別―緊急シェルターの構造
第3節 通過施設(transitional housing)におけるホームレス支援
第4節 小括
終章 現代社会におけるホームレス対策の位置
第1節 不寛容社会の貧困対策
第2節 日本社会への示唆