首都圏人口の将来像 都心と郊外の人口地理学
価格:3,080円 (消費税:280円)
ISBN978-4-88125-175-1(4-88125-175-9) C3025
奥付の初版発行年月:2006年03月
日本の人口が減少に転じた今、その将来像を推計することは重要だ。豊富な図表を駆使して、首都圏の人口予測と分析を行い、郊外化の終焉と都心回帰にふれる。本書はまた郊外の地域づくりや暮らしの構築をも訴えている。
江崎 雄治(エサキ ユウジ)
専修大学文学部助教授
1967年神奈川県藤沢市生まれ
東京大学理学部地学科地理学課程卒,同大学院理学系研究科地理学専攻博士課程中退 博士(理学)
東京大学助手,国立社会保障・人口問題研究所研究員,専修大学文学部講師をへて現職
国土審議会専門委員,総務省統計研修所講師を歴任
[著書] 『現代日本の人口問題』日本統計協会 1995年,『職業からみた人口―その地域構造と変動』大蔵省印刷局 1996年,『日本の人口移動―ライフコースと地域性』古今書院 2002年(以上分担執筆)
目次
第Ⅰ章 21世紀の日本の人口
1 人口はどのように変化するか
2 日本人口の将来 ― 不可避な長期にわたる人口減少
第Ⅱ章 少子化の要因と今後の展望
1 少子化の要因 ― 既婚女性の子ども数の減少と未婚女性の増加
2 大都市における少子化の深刻さ
第Ⅲ章 「向都離村」人口移動の減少
1 首都圏への流入人口の減少
2 就職・進学における地元志向の強まり
3 地方圏出身者のUターン志向の強まり
4 首都圏への若年人口供給の減少 ― ふたたび訪れることのない「人口移動の時代」
第Ⅳ章 首都圏人口の今後
1 将来人口推計の概要
2 都道府県人口の見通し
第Ⅴ章 郊外化の終焉と都心回帰
1 20世紀後半の首都圏の人口変化 ― 郊外化の時代
2 人口の都心回帰
3 都心回帰と近年の都心居住者のプロフィール
第Ⅵ章 郊外地域の将来人口
1 小地域単位でみる郊外の人口
2 将来人口推計の方法
3 首都圏郊外における今後の人口変化
第Ⅶ章 選別される郊外住宅地
1 低迷する遠郊部の住宅地 ― 神奈川県A住宅地の事例
2 郊外住宅地の「過疎」と非持続性
第Ⅷ章 おわりに ― 人口停滞、減少を前提とした地域づくり
1 本書のまとめ
2 人口停滞、減少を前提とした暮らしの構築 ― 真に住みよい社会へ