武蔵野大学シリーズ8
社会人と学生のキャリア形成における専門性 今日的課題の心理学的検討
価格:2,750円 (消費税:250円)
ISBN978-4-903281-14-8 C3011
奥付の初版発行年月:2010年01月 / 発売日:2010年01月下旬
長引く不況下に、キャリア形成は転換期を迎えている。人々のキャリア形成に重要な概念として、産業界と教育界に通底し、学習によりだれもが獲得可能な「専門性」に着目し、キャリア形成とキャリア教育のあり方を調査と分析から実証的に明らかにする。キャリア・カウンセリングの基礎理論としても活用可能な研究成果である。
森田 慎一郎(モリタ シンイチロウ)
1966年生まれ。1991年東京大学教育学部教育心理学科卒業(その後、2000年まで民間企業に勤務)。2008年東京大学大学院教育学研究科博士課程修了。現在、武蔵野大学通信教育部准教授。博士(教育学)、臨床心理士。主な著作:『テキスト臨床心理学4 精神病と物質関連障害』(共訳)誠信書房、2006年、『認知行動療法―理論から実践的活用まで―』(共著)金剛出版、2007年、『よくわかる臨床心理学[改訂新版]』(分担執筆)ミネルヴァ書房、2009年
上記内容は本書刊行時のものです。
目次
序章 今、専門性を捉えなおす
〔第1部 なぜキャリア形成に専門性が重要なのか―個人と組織の関係に基づく検討〕
第1章 キャリア形成の転換と専門性への着目
第2章 日本の組織における専門性追求の難しさ―職務満足感研究から見えてくるもの
第3章 日本の組織で働く人の意識を把握するための心理尺度の作成
第4章 日本の組織で働く人の意識に基づくモデルの作成―専門性の意義の確認
〔第2部 キャリア形成に専門性は意識されているのか―職業選択の視点に基づく検討〕
第5章 専門性に関する産業界と教育界の現状比較―リサーチクエスチョンの設定
第6章 職業選択における専門性志向を把握するための心理尺度の作成
第7章 専門職養成課程の学生における専門性志向―医師の場合
第8章 専門職養成課程の学生における専門性志向―法曹の場合
第9章 非専門職コースの学生における専門性志向―専門職養成課程の学生との比較に基づく特徴把握
終章 専門性を生かしたキャリア形成
あとがき