太宰へのまなざし ―文学・語学・教育―
四六判 281ページ 上製
価格:1,760円 (消費税:160円)
ISBN978-4-907192-00-6 C3095
奥付の初版発行年月:2013年03月
価格:1,760円 (消費税:160円)
ISBN978-4-907192-00-6 C3095
奥付の初版発行年月:2013年03月
内容紹介
津軽出身の小説家・太宰治は、日本近代文学史上でも屈指の人気作家として、今日に至るまで多くの読者を魅了し続けている。その独特な文学世界は、一般に抱かれがちな「破滅型」といったイメージに決して収まることのない、多面的で豊かな魅力を持つ。本書は太宰の文学に対して、弘前大学教育学部国語講座に所属する教員が、それぞれの専門(文学・語学・教育)の立場から検討を行った論集である。三つの研究領域にまたがり、様々な視点・テーマにもとづく本書の多角的なアプローチは、太宰文学の尽きせぬ魅力に迫る上で確かな意義を有するはずである。
目次
はじめに
Ⅰ 文学
太宰の文学雑感(吉田比呂子)
引用と革命 ―『斜陽』を読む(仁平政人)
太宰小品二十篇(山田史生)
Ⅱ 語学
『津軽』を題材にした国語学的読解の試み ―色彩語からの分析(郡千寿子)
太宰治作品におけるカタカナ語の表記についての一考察(石山裕慈)
Ⅲ 教育
「リライト」の持つ教材性 ―教材「走れメロス」における批評的読解と創作的読解―(児玉忠)
参考資料 「人質 譚詩」 「走れメロス」