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学校図書館の苦闘と可能性の歴史図書館教育論

図書館教育論 学校図書館の苦闘と可能性の歴史

四六判 304ページ
価格:4,620円 (消費税:420円)
ISBN978-4-13-001009-2 C3000
奥付の初版発行年月:2024年08月 / 発売日:2024年08月下旬

著者プロフィール

根本 彰(ネモト アキラ)

東京大学名誉教授
1954年生まれ。著書に『教育改革のための学校図書館』(東京大学出版会、2019年)、『アーカイブの思想』(みすず書房、2021年)、『情報リテラシーのための図書館』(みすず書房、2017年)、『理想の図書館とは何か』(ミネルヴァ書房、2011年)、『シリーズ図書館情報学』(編著、東京大学出版会、2013年)、『つながる図書館・博物館・文書館』(共編著、東京大学出版会、2011年)、『図書館情報学概論』(訳書、東京大学出版会、2014年)、『コミュニティのための図書館』(共訳、東京大学出版会、2004年)など。

上記内容は本書刊行時のものです。

目次

第Ⅰ部 学校図書館問題とは何か

第1章 学校図書館をとらえる視座
1 デューイの学校モデルを起点として
2 図書館教育をとらえる視点

第2章 戦後学校図書館政策のマクロ分析
1 政策論の必要性
2 先行研究の確認と研究方法
3 第一期(戦後教育改革期、一九四七—一九五八年)
4 第二期(日本型教育システム期、一九五八—一九八七年)
5 第三期(二一世紀型教育改革期、一九八七—現在)
6 学校図書館政策の窓はどのように開くのか

第II部 図書館教育という課題

第3章 戦後新教育における初期図書館教育モデル
1 戦前の図書館教育
2 戦後図書館教育のきっかけ
3 東京学芸大学附属小学校(世田谷校)(一九四八—一九四九年)
4 図書館教育論の拡がり
5 阪本一郎と図書館教育研究会
6 『学校図書館運営の手びき』(一九五九年一月)
7 図書館教育と読書指導の関係

第4章 図書館教育の実際
1 新教育カリキュラムとコア・カリキュラム運動
2 図書館教育実践の準備過程
3 甲府市立南中学校の図書館教育(一九四九—一九五二年)
4 東京都港区立氷川小学校の図書館教育(一九五三—一九五四年)
5 川崎市立富士見中学校の図書館教育(一九五二—一九五五年)
6 栃木県立栃木女子高等学校の図書館教育(一九五五—一九五六年)

第5章 図書館教育の帰結
1 一九五〇年代の図書館教育
2 資料センター論と読書指導
3 「教科と学校図書館の結びつきをはばむもの」

第III部 図書館教育が実現されるには

第6章 文部省初代学校図書館担当深川恒喜の図書館認識
1 分析の視点
2 宗務官時代と宗教観
3 学校図書館担当時代
4 道徳教育調査官時代
5 「図書館教育の復権」

第7章 二一世紀の教育課程につなぐために
1 担い手の問題
2 探究学習のための学校図書館は可能か
3 リテラシーからメディア情報リテラシーへ
4 学校図書館のリーダーシップ論

補論 学習リソース拠点の提言


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