新・知の技法
価格:1,980円 (消費税:180円)
ISBN978-4-13-003312-1(4-13-003312-3) C100
奥付の初版発行年月:1998年04月
知の最先端のトピックを用いて,学問の考え方や方法を実演する−−『知の技法』のコンセプトをふまえ,「日本」「言語」「身体」をテーマに,東大教養学部の15人の教師が,創造的な行為としての知の面白さを鮮やかに示す.
目次
はじめに
第I部 知のポリティクス——創造的批判とその責任(小林康夫)
第II部 いま,日本を問う
【日本人】「日本人」とは誰のことか——「ある」から「なる」へ(李 孝徳)
【教育】「集団主義対個人主義」を超えて——転換期の日米社会(恒吉僚子)
【都市】ペリフェリーの社会学——ニュータウンの光景と深度(内田隆三)
【性】ポルノグラフィーの政治学——性の商品化という問い(瀬地山 角)
【ポピュラー・ソング】安室奈美恵への道——日本のうた試論(佐藤良明)
第III部 言語を学ぶ
【数学】数学とはどういう言語なのか——微分方程式の世界(岡本和夫)
【法】言語を超えるもの(大越義久)
【論理】ハイデガーにおける論理の身体——あるいは「女と論理」(北川東子)
【情報】コンピュータの言語(玉井哲雄)
【自然言語】「菜の花」への眼差し——「外」から眺めた日本語について(エリス俊子)
第IV部 身体の知・身体の技法
【スポーツ】100メートルをより速く走る——身体運動のダイナミクス(小林寛道)
【呪術・儀礼】「偶然」を飼い馴らす——世界の呪術的構成(福島真人)
【舞踊】身体の狂気を踊る——シルヴィ・ギエムの『シシィ』(石光泰夫)
第V部 出会いと表現
【出会いの技法】大学と学ぶということ(船曳建夫)
【表現の技法】知の表現と創造(小林康夫)
結び——この本をあなたへ
執筆者紹介