UPコレクション
増補新装版 未完の占領改革 アメリカ知識人と捨てられた日本民主化構想
油井 大三郎:著
四六判 336ページ
価格:3,520円 (消費税:320円)
ISBN978-4-13-006535-1 C1322
奥付の初版発行年月:2016年03月
価格:3,520円 (消費税:320円)
ISBN978-4-13-006535-1 C1322
奥付の初版発行年月:2016年03月
内容紹介
憲法,経済,教育……,占領改革の背景には,日本において民主主義と国際協調主義の理念を高い水準で実現しようとした,アメリカ知識人たちの苦闘があった.現実の政治の転変の中でその後「未完」にとどまった可能性を発掘した名著に,いま激変する世界情勢のなかで再読する視座を示す解題を付した新装版.
目次
第一章 パール・ハーバーの衝撃
日米開戦と太平洋問題調査会/日本の中国侵略と米国太平洋問題調査会/〝ジャップはジャップだ〟
第二章 「平和の海」はいかにして?
戦時下米国のアジア研究/アジア研究者の戦争協力/幻の「太平洋憲章」
第三章 日本人は変わりうるのか?
戦時下の米国における日本人論争/日本軍と戦った日本人/太平洋問題調査会の戦後日本構想/「下から」の徹底改革論の提唱
第四章 占領改革と太平洋問題調査会対日占領指令の基本的性格/「魔法の園」からの覚醒/総司令部の改革派と太平洋問題調査会
終 章 日本人はどれだけ変わったのか?
未完の占領改革とアジア/ナショナリズムの世界史的転換
増補新装版の刊行にあたって 占領期研究を再訪する
1 はじめに
2 占領期をめぐる「歴史修正主義」の台頭
3 戦後」の見直しと占領期評価の変化
4 占領改革は「押し付け」だったのか
5 占領期に関する個別研究の動向
6 おわりに:占領改革の総合的評価を求めて
引用文献目録・図版典拠一覧