バフチンと全体主義 20世紀ロシアの文化と権力
A5判 256ページ
価格:4,950円 (消費税:450円)
ISBN978-4-13-010093-9(4-13-010093-9) C301
奥付の初版発行年月:2003年06月
価格:4,950円 (消費税:450円)
ISBN978-4-13-010093-9(4-13-010093-9) C301
奥付の初版発行年月:2003年06月
内容紹介
文化がつねに社会・政治との緊張関係のなかにあった20世紀ロシア.バフチン,トロツキイ,マレーヴィチ,シャガール,ロートマン,〈余白の哲学〉は,外部"との闘争/対話から逃れられぬ状況下,どのような思想・芸術を展開しようとしたのか.1920年代のアヴァンギャルドから,スターリニズムを経て90年代の混沌へ,ロシア文化史を見渡しながら,バフチンの対話哲学が真に向かおうとしたところを再考する."
目次
I 脱中心化の対話原理
第1章 バフチンと全体主義——カーニヴァル・スターリニズム・ソボールノスチ
第2章 全体主義と言語学
II 芸術のアヴァンギャルドと政治のアヴァンギャルド
第3章 〈アヴァンギャルド・パラダイム〉は存在するのか
第4章 フォルマリズム論争再読——きたるべき詩学のために
第5章 トロツキイ——芸術への過剰な期待
第6章 カジミール・マレーヴィチ——生涯と作品
第7章 マレーヴィチが予見したもの
第8章 ロシア文化とシャガール
III 言語崇拝と言語批判
第9章 言葉はロシアを救う?——固有名の問題
第10章 ロートマン的テクスト論の射程
第11章 〈余白の哲学〉のミクロポリティクス