ファシズムと冷戦のはざまで 戦後思想の胎動と形成 1930-1960
三宅 芳夫:著
四六判 496ページ
価格:5,720円 (消費税:520円)
ISBN978-4-13-010136-3 C3010
奥付の初版発行年月:2019年10月 / 発売日:2019年10月下旬
価格:5,720円 (消費税:520円)
ISBN978-4-13-010136-3 C3010
奥付の初版発行年月:2019年10月 / 発売日:2019年10月下旬
内容紹介
戦後世界を築いた思想は,いかに生まれ,どのように繋がり,拡がっていったのか――三木清・竹内好・丸山眞男・松下圭一あるいはサルトルやデリダなど,「ファシズム」と「冷戦」を鍵として剔抉される知識人の思想とその相互連関を,哲学・文学・政治学の縦横な探究のなかから紡ぎ出す.
著者プロフィール
三宅 芳夫(ミヤケ ヨシオ)
千葉大学法人文公共学府教授
上記内容は本書刊行時のものです。
目次
序 章 二つの戦後思想――ユーラシアの両端で
Ⅰ 哲学の批判性
第一章 三木清における「主体」と「系譜学」
第二章 三木清における「系譜学」と「存在論」
第三章 留保なき否定性――二つの京都学派批判
第四章 「主体」・「個人」・「実存」――その差異と関係について
第五章 来るべき幽霊,或いはデリダとサルトル
Ⅱ 文学の可能性
第六章 竹内好における「近代」と「近代主義」――丸山眞男との比較を中心に
第七章 「鉄の殻」への問い――武田泰淳における「民族」への眼差し
第八章 「政治」の不可能性と不可能性の「政治」――荒正人と『近代文学』
第九章 外の思考――ジャン=ポール・サルトルと花田清輝
Ⅲ 政治の構想力
第十章 丸山眞男における「主体」と「ナショナリズム」
第十一章 丸山眞男における「自由」と「社会主義」
第十二章 「近代」から「現代」へ――丸山眞男と松下圭一