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「接面」の心理学のためになぜエピソード記述なのか

なぜエピソード記述なのか 「接面」の心理学のために

A5判 296ページ
価格:4,180円 (消費税:380円)
ISBN978-4-13-011139-3 C3011
奥付の初版発行年月:2013年07月

内容紹介

「行動の変容」が最終目的なのか.障碍の有無にかかわらず,その子がその子として何かになってゆくことに,育てる者が関わること,そしてその関わり(「接面」)を記述し研究することの意味とは何か.事例研究をエピソード記述という方法論に昇華し,現場の実践で,研究の先端で広く支持を集める著者の方法論的集大成.


目次

序章 なぜエピソード記述が必要なのか——行動中心主義から脱却するために
1 はじめに/2 養育や保育や教育の現状を変革しなければという思い/3 看護、介護、医療、社会福祉の現場を覆う行動中心主義、行動変容主義/4 人間諸科学の研究動向への危機感/5 行動中心主義を乗り越えるためのエピソード記述
第1章 私の歩んできた道のりと私の目指す心理学
1 私のこれまで歩んできた道のり/2 私がフィールドの中に入り込む中で考えてきたこと/3 エピソードと意識体験/4 二つのエピソードから前節での議論を振り返る
第2章 意識体験からメタ意味へ——5つのエピソード記述を読み解く
1 意識体験とは/2 ある意識体験からそのメタ意味を認識するまで/3 5つのエピソード記述を読み解く
第3章 私の考える認識の枠組みと行動科学の認識の枠組みとの相違
1 観察者の代替可能性を巡って/2 明証的(エヴィデント)であること/3 素朴な認識の枠組みと、厳密な科学的認識の枠組み/4 本章の簡単なまとめ
第4章 私の目指す心理学のかたち——既発表の私のエピソードと、実践者の書いたエピソードから
1 9カ月乳児とその母親の遊びのエピソードから/2 障碍者通所施設の指導員の書いたエピソード記述から/3 本書全体のまとめに代えて


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