内容紹介
カントの批判哲学から,フィヒテ,シェリングをへてヘーゲルの哲学体系までドイツ観念論を平明に解説したスタンダードな入門書.哲学を志す者にとって,またカント,ヘーゲル哲学へのすぐれた手引として,待望の書といえよう.解説=坂部恵【書物復権:初版1977年】
目次
第一章 カント
1 カント哲学の背景と意図
2 生涯と著作
3 批判哲学の意図
4 数学および自然科学の基礎づけ
5 伝統的形而上学の否定
6 実践的形而上学の基礎づけ
7 自然界と道徳界との統一
第二章 フィヒテ
1 生い立ちからイエナ赴任まで
2 前期思想
3 無神論論争
4 ベルリン時代
5 後期思想
第3章 シェリング
1 生い立ちからイエナ時代まで
2 前期思想
3 ヴュルツブルク、ミュンヘン、ベルリン時代
4 後期思想
第四章 へーゲル
1 ヘーゲルに対する相反する評価
2 生涯と著作活動
3 根本思想
4 弁証法
5 体系の概観
6 『精神現象学』序論と『法の哲学』
7 後世への影響