東洋叢書
儒学のかたち
四六判 248ページ
価格:3,080円 (消費税:280円)
ISBN978-4-13-013041-7(4-13-013041-2) C131
奥付の初版発行年月:2003年10月
価格:3,080円 (消費税:280円)
ISBN978-4-13-013041-7(4-13-013041-2) C131
奥付の初版発行年月:2003年10月
内容紹介
儒教が〈中国〉を作った.儒学の壮大な「観念の帝国」を洗い出し,中華思想の核心に迫る.経書(カノン)の注釈的思考が,なぜ人倫の教えであり,ときに宗教的機能をも果たすのか.天人相関,天下的世界観,三代の観念装置を解きほぐし,〈中国〉を再考する.
目次
一章 儒学の形成
儒と孔子学派/孔子学派の思想/縉紳先生/三つの観念/新しい博士制度/
儒学の成立/儒学の学説内容
二章 天と人との相関
上古以来の天,民,人/〈人〉の形成—孟子/〈人〉の拒否—荘子学派/
〈人〉の形成—荀子/縉紳先生の受け継いだ天と〈人〉/道の哲学の受容/
天意の拡大/〈天〉〈人〉の新たな相関性の確立/〈天〉〈人〉観にもとづいた思想史考察
三章 天下の構造
天下概念の創出と展開/天下観念の過去への遡及/平岡武夫氏の「天下的世界観」/
『史記』による「天下」の叙述/天下と国/天下統治の歴史/『史記』と伝統の史学
四章 道の行われた時代
三代観念の具体例/歴史観論争における三代観念/戦国諸子の歴史意識/
三代観念の母胎/縉紳先生の礼思想活動/礼以外への三代観念の拡がり/
三代観念の定着
五章 儒学の経書とは
「六芸」は先王の術/「経」はテキスト/「先王の術」と「孔子の編纂」との組み合わせ/
『史記』儒林伝の世界/天道と六芸/典型的経書観/儒学の経書とは
付章 文献案内