内容紹介
はかなさを分かちあい,今に生き,自然とともに死を迎え入れようとする——私たちの「生」の,この不透明な現実感は何だろう? 「生きていること」の理解を求めて,本書は,数々の古典を手がかりに,日本人の心の海を力強く描く.新たに一つの論文と解題を加える.【解題/苅部 直】
目次
新しい読者のために——「きびしさ」と「さびしさ」【苅部 直】
まえがき
1章 交わりの心
2章 対峙する精神
3章 純粋性の追求
4章 道理の風化
5章 持続の価値
6章 あきらめと覚悟
7章 死と生
8章 おのずから
日本における道徳理論